県北地域内外のアート関連団体をつなぐアートミーティング「円卓会議」が12月13日、茨城県庁25階展望ロビーで開かれる。主催は茨城県北地域おこし協力隊。
同協力隊で写真家の松本美枝子さんが企画するアート・プロジェクト「メゾン・ケンポクの何かはある2021」の一環。
2018(平成30)年12月にオープンした「メゾン・ケンポク」は、同協力隊の活動拠点の屋号兼プロジェクト名。茨城県北地域に「メゾン・ケンポク」という「地域の研究室」を開くことで、地域内外の人たちと協働しながら、地域を検証し、リサーチに根ざした作品制作に取り組む。本年度は、「地域の記憶」をテーマに、茨城県北地域おこし協力隊としてアーティスト活動を行う、日坂奈央さん(服飾作家)、松本美枝子さん(写真家)の新作に加え、海外で注目される映画監督・鈴木洋平さんやフォトグラファーの山野井咲里さんが松本さんらと共同制作した新作などを県北各地と東京で展示する。
松本さんは「1年前には想像もできなかった未知の現象によって、私たちの生活は今、大きく変化している。その中で私たちは、小さく開き、より遠くへつなぐ方法を模索してきた。本プロジェクトでは本年度の成果を公開しながら、作品制作の方法論、美術における地域での協働のあり方を考える期間とする」と話す。
「円卓会議」では、茨城県内外で活動するアートやデザインに関わる団体のプレゼンテーション、ゲストによるトーク、参加者全員による円卓会議を行う。オンラインも導入しながら、県内外でアートとソーシャル・デザインに関わる人々の連携と交流を深めるのが狙い。
第2部のゲストトークでは、本県出身で、各地のアート・プロジェクトに参加する美術家の中崎透さんと、大学で教鞭をとる傍ら、文学・芸術に関わる地域活動・地方創生に取り組む文学者で茨城大学教授の西野由希子さんが対談を行う。聞き手は、アーツカウンシル東京プログラムオフィサーの岡野恵未子さんが務める。
開催時間は13時~16時(12時30分開場)。事前申し込み制。参加無料。聴講のみの参加も可能。申し込みは公式サイトなどに記載のメールアドレスで受け付ける。
アート・プロジェクト「メゾン・ケンポクの何かはある2021」は1月21日~2月21日まで。