水戸のスーパー銭湯「やまの湯」(水戸市笠原町、TEL 029-244-1126)が現在、冬至の「ゆず湯」に使う「ユズ」を集めている。
毎年、冬至に合わせ、「ゆず湯」を企画している同施設。数年前、客がユズを持参するようになったことから、施設でのユズの購入を取りやめ、浮いた購入費用を寄付などに充てている。昨年は令和元年台風第19号災害義援金として寄付した。
今年は、ユズを一般客から集め、ユズ1個につき10円を「茨城県新型コロナウイルス感染症対策医療従事者応援金」に寄付する。
ユズは12月18日~20日、同施設フロントで受け付ける。ユズ1個につき、同施設の入浴ポイント2ポイントを進呈する。25個の寄付で次回入浴料が無料となる。
同施設は緊急事態宣言期間中、約1カ月休業していた。現在も、昨年比8割の売り上げだという。社長の山野和哉さんは「ニュースなどを見聞きして、医療従事者の皆さんは大変な思いをしているだろうと想像している。何かできることはないかと思った時に、県のサイトで、医療機関の医療従事者に特別手当等を支給する応援金制度があると知った」ときっかけを話す。
「当施設もコロナによる影響があるが、医療従事者の皆さんはより大変だと思う。今回のような企画の形にすることで、医療従事者の方に『何かしたい』と思っている一般の方も参加しやすいのではないかと考えた」と山野さん。
「コロナで大変な今の時期、体調管理が重要。冬至にゆず湯に浸かり免疫力を高めることで、体調管理に役立ててもらえれば。体調を管理することは、結果として自分や周りの人、医療従事者に心配や負荷をかけずに済むことにつながる」と話す。
集めるユズの目標数は1000個。22日は、男女それぞれの炭酸泉風呂にユズを浮かべる。「ユズを分けていただき、お客さまの体調管理と医療従事者への感謝と応援の気持ちを伝えることができたら」と呼び掛ける。
営業時間は10時~翌1時。入湯料は、大人=520円、小学生=310円、未就学児=210円(以上、平日)ほか。第3月曜定休。