茨城県を拠点に活動するアコースティックユニット「日々かりめろ」が2月15日、4作目のCDアルバム「バラエティ大作戦」の手売り・手渡し販売1000枚を達成した。
「日々かりめろ」ライブの様子(写真提供=フナバシケンイチさん)
石岡市出身のこずえ(高田梢枝)さんと常陸太田市出身のきくP(菊池一俊)さんが2016年10月に結成した同ユニット。「手売り・手渡しでアルバムを1000枚売る」を掲げ、結成から毎年1枚のペースでアルバムをリリース。2019(令和元)年12月22日には、茨城県出身・在住ミュージシャンで初という東京国際フォーラムでの単独コンサートも行っている。
「自分たちの音楽を直接聞いてもらい、CDを直接買ってもらうことが応援してくれるファンを増やし、そのファンに直接感謝を伝えることができる唯一の方法」と、手売り、手渡し販売にこだわる同ユニット。
コロナ禍では、緊急事態宣言中の配信活動への切り替えや2カ月間の活動自粛などがあった。緊急事態宣言解除後の昨年6月8日からツアーを再開し、感染対策を徹底しながらライブツアーを続け、昨年は274ステージに立った。今年は1月4日から、全国各地の時短要請などのルールに従い、毎日ライブを続けているという。
「昨年6月の活動再開時には、ライブハウス=感染源のようなイメージがついてしまい、どんなに対策を講じても、ライブを行うこと、ライブを観に行くこと、全てが否定されて営業もままならない状態のお店ばかりだった」ときくPさん。「(自分たちが)ツアーで各地を回ると、その閉塞感に悩まされていたライブハウスのオーナーさんにもライブに来てくれた方にも、地元ミュージシャンにも感謝された」と話す。
2月15日、福岡県のライブ&カフェバー「福岡HOME」で4作目のCDアルバム「バラエティ大作戦」の販売1000枚を達成した。
手売り販売1000枚達成までのツアーを振り返り、きくPさんは「応援してくれている方への有り難さが身にしみるツアーだった」と話す。「各地で新しい出会いもたくさんあった。遠方でのライブでも配信があれば見て応援してくれて、皆さんの応援がこれまでよりも身近に感じる事ができた。全国の応援してくれる皆さんに支えられて達成できたとつくづく思った」と感謝をにじませる。
きくPさんは「病院は身体の不調を治すが、音楽は心の不調を治す。不要なものではなく必要なもの」と話す。「(音楽が)必要だと言う人がいる限り、音楽を届けることを止めずに『適切な対策を講じることで(ライブが)安全に楽しめる』と言うことを証明し続けたい」と意欲を見せる。
5月30日には、東京ビッグサイトTFTホールで単独コンサートの開催も決定している。今後は「チケット手売りツアー」として5月28日まで毎日ライブを続け、5枚目のアルバムリリースも目指す。