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ひたちなか大島中1年生が地元自動車販売店に手作りお守りとぬり絵贈呈

製作したお守りとぬり絵贈呈の様子

製作したお守りとぬり絵贈呈の様子

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 ひたちなか市立大島中学校(ひたちなか市東大島)1年生が3月8日、市内の自動車販売店「小野瀬自動車」に同学年生徒が製作したお守りとぬり絵、迷路の贈呈を行った。

製作物の解説を行う生徒

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 職業への興味関心をはじめ、地域貢献、さまざまな現状への視点や考えを持つよう取り組むキャリア学習の一環として行った同製作。新型コロナウイルスの影響で、例年行っていた近隣介護施設での職業体験が中止となったことから、教諭らが「これまでとは別の形で地域との連携を図れないか」とが企画した。

 同校ではこれまで、県民球団「茨城アストロプラネッツ」のグッズや「絶品ほしいも&CAFE 寿や」(鉾田市)の商品開発などを行ってきた。

 当日は、同校1年で学年生徒会会長の横田萌々香さん、水野華(かれん)さん、深谷咲楽(さくら)さんの3人が、小野瀬自動車の小野瀬征也社長らに製作したお守り500個、ぬり絵と迷路各70枚を贈呈した。

 小野瀬自動車との連携が決まり、生徒らは小野瀬自動車の公式ウェブサイトなどを読み込んだ。横田さんは「『自動車を購入した時に、車屋さんが家族に交通安全を祈るお守りをくれたらうれしいね』という話になり、お守りを作ろうと決めた」と話す。

 同社では家族3世代などで利用する客がいるという話から、手続きの待ち時間などに子どもたちも楽しく過ごしせるようぬり絵や迷路を製作。年齢ごとに楽しめるよう、難易度をつけるなど工夫を凝らす。「この製作物などをきっかけに店舗で過ごす時間が良いものになって、何代も小野瀬自動車を使ってもらえたら」と横田さん。

 小野瀬社長は「車は販売するところで止まりがちだが、乗ってからが車の生活が始まるもの。生徒たちが購入の先を考えて作ってくれたお守りは本当にありがたい。お客さまには安心安全のカーライフを送っていただきたい。思いを込めて作ってくれたお守り分の500台を頑張って売らないといけない」とほほ笑む。

 3月15日現在、同社ではお守りの配布やぬり絵の提供を初め、来店客から好評を得ているいう。

 同校の長沼純平教諭は「入学時から、多くのイベントなどの中止や延期、縮小などがあったが、いつか、『コロナ禍であってもこんな活動ができて楽しかったね』『充実した1年だったね』と語り合ってくれたら」と話す。

 長沼教諭は「この取り組みも、職業や将来への興味を持ってほしいと思って始めたもの。今後も地域と連携しながら、子どもたちの世界が広がるような取り組みをしていけたら」と意気込む。

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