JR東日本水戸支社は3月19日、東日本大震災から10年の節目として「東北デスティネーションキャンペーン」(以下、東北DC)を4月1日から開催すると発表した。
駅長姿の「燭台切光忠」(東日本旅客鉄道株式会社、©2018 Nitroplus・DMM GAMES/続「刀剣乱舞-花丸-」製作委員会、特別協力:徳川ミュージアム)
東北DCは、東北6県の自治体や観光関係者とJR6社などが一体となって行う大型の観光キャンペーン。震災から10年の節目に合わせ開催する同キャンペーンは、各県の力を掛け合わせて東北の大きな力にし、東北の魅力を国内外へ発信することで東北観光のブランド化を推進していくというもの。東北6県で6カ月の開催は初めての取り組み。
JR東日本水戸支社では、同キャンペーンを記念し、アニメ続「刀剣乱舞‐花丸‐」とコラボ。「花丸東北めぐり旅」として、刀剣男士の加州清光と大和守安定が、東北6県の観光地や歴史などが学べるスポットを専用ウェブサイト上で伝えるほか、5月には団体臨時列車「特急 燭台切光忠」を運行する。特別企画としてオリジナルグッズの販売や刀剣プロジェクトコラボカフェも実施する。
東日本大震災の影響で一部運転を見合わせていた常磐線は、昨年3月14日に運転再開となった。同アニメとのコラボは2016(平成28)年から始まり、スタンプラリーなどを行ってきた。2019(平成31)年には、「快速 燭台切光忠」として上野~水戸間を運行。2020年に「特急 燭台切光忠」として運行が決定したものの、新型コロナの影響により運行延期となっていた。今年、「花丸」燭台切光忠・大倶利伽羅・太鼓鐘貞宗・鶴丸国永にもゆかりのある宮城県を含む東北6県と共に東北DCで再始動する。
特急などにデザインされる「燭台切光忠」は、かつて伊達政宗が所有し、現在、水戸徳川の家宝として「徳川ミュージアム」(水戸市見川)に展示されている刀がモチーフ。今年の「燭台切光忠」の駅長姿は、昨年5月に新しくなった駅長制服を着たデザインとなっている。
団体臨時列車企画では、車内放送で燭台切光忠(声優 佐藤拓也さん)が車内放送を行うほか、運転区間の片道乗車券と「特急 燭台切光忠」弁当、「特急 燭台切光忠」オリジナルグッズ(チケットホルダー、アクリルバッジ、ステッカー、ヘッドレスカバー)を用意する。
旅行代金は、Aコース(水戸~仙台)水戸駅発・大人=1万3,800円、子ども=9,800円、いわき駅発・大人=1万1,800円、子ども=7,800円。Bコース(仙台~水戸)仙台駅発・大人=1万3,800円、子ども=9,800円、原ノ町駅発・大人=1万1,800円、子ども=7,800円。定員は各出発日350人で、子ども(小学生以下)のみの申し込みはできない。チケットはウェブ専用事前予約による抽選で、一般発売は行わない。受け付けは3月19日12時~3月26日23時59分。「花丸東北めぐり旅『特急 燭台切光忠』」ページ内の専用申込フォームで受け付ける。当選者の発表は4月5日~16日。
期間中、水戸駅と仙台駅に燭台切光忠・大倶利伽羅・太鼓鐘貞宗・鶴丸国永の等身大パネルを設置するほか、駅構内のニューデイズなどで「特急 燭台切光忠」オリジナルA4クリアファイル2種、缶バッジ4種セット、メモ帳、キーホルダー、アクリルスタンド、クリアボトルを販売する。
コラボカフェは、水戸エリアでは、BECK’S COFFEE CAFE(水戸駅構内)とProcafe(水戸市)、仙台エリアでは杜のカフェcocode、カフェ杜の香り仙台店、Date Cafe O’der、パスタハウストライアングル、ずんだ茶寮ずんだ小径店で展開する。
東北DCのスタートを記念し、4月3日にはいわき駅でオープニングセレモニーを実施するほか、「駅からハイキング」に新規コースを設定。常磐線E657系に東北6県の観光施設などをラッピングした列車を運行する。
キャンペーンは9月30日まで。