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大洗水族館にカナダカワウソ仲間入り 愛称は「いろは」と「ぽてと」

(左から)新たに仲間入りした「いろは」と「ぽてと」

(左から)新たに仲間入りした「いろは」と「ぽてと」

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 アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町)にカナダカワウソ2匹が仲間入りし3月20日、愛称「いろは」と「ぽてと」が発表された。

泳ぐカナダカワウソ

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 「いろは」と「ぽてと」は昨年4月に入館。アメリカ生まれの野生個体で、年齢は不明。時間をかけて環境への適応を行い、3月20日に一般公開となった。2019(令和元)年から同館で飼育しているオスの「おはぎ」とメスの「まろん」と同じ展示室に同居する。愛称は公募により決定。497件の応募があった。

 イタチ科のカナダカワウソは、アメリカ合衆国とカナダの川や湖、池、湿地、海岸近くの水辺に生息。主食は魚で、カエルやザリガニ、小型の哺乳類、小鳥なども食べる。各地の水族館で多く飼育されている「コツメカワウソ」と比べると体が大きく、オス・メスともに全長約1メートル近くまで成長するのが特長。日本での飼育は、今年2月時点で同館含め3園館。

 当日は新型コロナウイルス感染防止のため、サプライズで2匹の一般公開と愛称発表が行われ、来館客が足を止めて写真を収める様子などが見られた。

 同館広報担当者によると「いろは」は慎重派だが、環境変化に強く、いつもの環境と違う場所でも落ち着いて餌を食べるなど「意外と肝がすわっている」。氷をかじるのが大好きという。

 「ぽてと」は、行動派で怖いもの知らず。気になるものがあれば何でも寄っていき、恐れず咥えたり動かしたりするという。「作業をしている係員に寄りかかり、背中や足を登ってこようとすることもある」とも。

 「ぽてと」の命名者で、公開に立ち会った鹿嶋市立中野東小学校1年の会津悠生くんは「自分の考えた名前に決まってうれしい。(茨城の特産品である)『まろん(同館のカワウソ)』と同じ秋の食べ物で、(自分の)好きな焼き芋やスイートポテトから『ぽてと』にした」と話す。「2匹が大きくなるのが楽しみ」とも。

 同館広報担当者によると、2匹の愛称「いろは」「ぽてと」は、いろは歌の「いろはにほへと」の語呂合わせでもあるという。「物事の始まり」としての意味を込める。担当者は「当館がカワウソの飼育を始めて2年。始まりの意味も込め、お客さまと一緒に新しい発見をしていけたら」と期待を寄せる。

 「おはぎ」「まろん」の間では、まだ繁殖の経験がない。同館の藤森純一館長は「今後、子どもの誕生も期待している。あたたかい目で見守っていただけたら」と呼び掛ける。

 入館料は大人=2,000円、小中学生=900円、幼児=300円。

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