お笑いコンビ「すいたんすいこう」が4月3日、水戸の飲食店「蛇の目」(水戸市城南)駐車場で、ひとり親家庭向けにコメや弁当の無料配布を行っている。
「すいたんすいこう」はプロダクションHIT所属。通称「すいたん」と呼ばれる水戸短期大学付属高校(現・水戸啓明高校)出身のクロちゃん(黒澤正徳さん)と「すいこう」と呼ばれる水戸工業高校出身のスズケンさん(鈴木賢治さん)によるお笑い芸人コンビ。茨城県と都内を中心に活動している。
新型コロナの感染拡大を受け、ライブハウス支援や医療従事者向けに弁当の無償提供を行うなど、茨城での支援企画にも力を注いでいる。
当日は、「蛇の目」駐車場で、コメ2キロ、いなり寿司弁当、砂糖1キロ、芽子(めご)ニンニク、瓶詰め、ところてん、あんみつ、ラップ、菓子セットなどを用意。来場したひとり親家庭に一人ひとり手渡した。
蛇の目店主の鯨岡敬生さんは「前回の医療従事者向けの弁当提供での縁もあり、少しでも力になればと協力した」と経緯を話す。配布する食品などは「蛇の目」をはじめ、「米工房さとう」、「エコファーム大谷」など水戸市内を中心とした事業所10件ほどが協力した。
来場した女性は「こうして地域ぐるみでの企画は大変だったはず。私自身、シングルマザーでコロナで収入が減ってしまったので、食材をいただけて助かる。こうしてお笑いコンビの二人とのコミュニケーションも取りながら、来場した同じ境遇の人と気持ちを共有できるのもありがたい」と話す。
スズケンさんは「(新型コロナ感染拡大もある中で)みんな頑張っているから、何か支援できればという思いで企画した。こうした企画が開催できたも『蛇の目』さんはじめ、多くの方のおかげ」と感謝をにじませる。「コロナでイベントがなくなり、対面でのコミュニケーションも約1年ぶりでうれしい。久しぶりに会える方や、赤ちゃんだった子が歩けるようになっていて感慨深い」とも。
クロちゃんは「まだ前半だが、『ありがたい』という声もいただき、やって良かったとホッとしている。ライブがなくなり、配信やラジオではコメントをいただくが、こうして直に笑顔を見ることができて本当に幸せ。またこのような企画を行って、少しでも喜んでいただけるようにしたい」と話す。
開催時間は11時~、16時~の2部制。問い合わせは電話(須藤 TEL 080-5173-5607)で受け付ける。