水戸のランドセル・カバン販売店「バンビ鞄(かばん)工房」(水戸市笠原町)のランドセル販売フロアに4月23日、小学校の教室を模したスペースが新設された。
同店は水戸市とつくば市に展開するランドセル・かばん専門店。職人による手作りのランドセルと県内全域の学校指定バッグの製造、販売を手掛け、職人による手縫いのランドセルを中心にそろえる。
ランドセルを並べた店内から、新たに小学校の教室に見立てたスペースを新設。入学後のイメージを膨らませることで、納得したランドセル選びの後押しとしたい狙いがある。
約10畳のスペースでは、黒板や教卓、廃校から譲り受けたという児童用の机や椅子、黄色の指定帽子、ロッカーなどを用意。撮影スポットとしても利用でき、選んだランドセルを背負った姿の撮影をはじめ、ランドセルを開けて机に教材をしまったり、ランドセルをロッカーにしまったりという動作の体験もできる。
取締役営業部長の海野和典さんによると、設置するロッカーは県内の小学校にあるロッカーと同サイズで、収納具合の確認ができるという。
海野さんは「当店の強みは県内全ての小学校を回っていること。地域や学校によって違う必要な持ち物の内容やサイズなども把握し、お客さまに合った提案やサポートで不安を取り除くことができる」と話す。
購入特典として、地域の保護者からの要望に合わせて製作した巾着袋セットや自分で書き込める時間割、タブレット学習の開始に合わせた特典もそろえる。今年から本格的に始まるタブレット学習では、自治体ごとに導入タブレットが異なる。同店では、県内全ての小学校で導入するタブレットを調査し、メーカーやサイズが違う中で全てのタブレットに対応したバッグを製作。新たな特典として盛り込む。
新設したばかりのスペースも好評で、保護者がランドセル選びの相談をしている間に子どもたちが椅子に座ってお絵描きを楽しむ姿や、同店オリジナルの「じゆうちょう」にあるドリルに取り組む姿も見られるという。
営業部の沼田大二郎さんは「全国展開ではない地域にある当店だからこそできる形で、アドバイスや相談に乗ることもできる。教室のスペースでは、授業参観では撮影できない真横や目の前からのカットも撮影でき、入学前にひと足早くイメージを膨らませることができる。気軽に来店いただけたら」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~18時。水曜定休(祝日は営業)。