水戸・ひたちなか・那珂の飲食店7店舗が5月22日・23日、母子家庭・父子家庭などのひとり親家庭支援として昼食の無償提供を行う。
参加店舗は、水戸の洋食屋「花きゃべつ」(水戸市南町、TEL 029-306-6850)、うどん店「たらいうどん 椛(もみじ)や」(水戸市有賀町、TEL 029-259-4826)「うどんの恩返し」(水戸市見和、TEL 029-303-5666)「肉汁うどん利八 水戸東原店」(水戸市東原、TEL 029-350-2166)、「カシェット」(水戸市河和田町、TEL 029-355-1838)、ひたちなかの「カフェレストラン フルール」(ひたちなか市西大島、TEL 029-210-1836)、那珂の「ピッツエリア モンテマーレ」(那珂市後台、TEL 029-295-7079)。
「洋食屋 花きゃべつ」店主の嶋田さんによると、店で勤務する母子家庭のスタッフの声などを受け、「たらいうどん 椛や」など4店舗を経営する松岡献一郎さんと共同で、昨年5月にひとり親家庭向けの食の支援を行った。以降、個人店としてこれまでに4回活動を継続してきた。
嶋田さんは「依然続くコロナ禍でのさまざまな制限も大きく、そんな中でも足を運んでくれるお客さまへの安全安心の食の提供、当店のスタッフの雇用なども考えなくてはいけない状況で、自店持ち出しでの継続は苦しい部分も多かった」と振り返る。店の常連客だった障がい者支援施設などを運営する「株式会社D」の市毛拓麻さんを中心に地域の企業7社からスポンサー支援などの後押しを受け、開催にこぎ着けた。
11時~14時の中で受け取りに来られるひとり親家庭が対象。500円相当の弁当を1人1食配布する。弁当は7店舗で合計500食を用意する。申し込みは、希望する店舗ごとに、前日まで電話で受け付ける。
各店のメニューは次の通り。洋食屋 花きゃべつ=「有機100%ケチャップオムライス」または「奥久慈卵のハヤシオムライス」、うどんの恩返し=「happyサラダうどん」、たらいうどん 椛や=「大海老(えび)とお野菜の天ざるうどん」、肉汁うどん利八 水戸東原店=「竹輪(ちくわ)と野菜の天ぷらぶっかけうどん」、カシェット=「アンガス牛特選赤身のステーキ丼」、カフェレストラン フルール=「豚ロース生姜(しょうが)焼き肉丼」、ピッツエリア モンテマーレ=「洋食屋さんのカツレツ弁当」。
嶋田さんは「ひとり親家庭での現状を聞くと負のスパイラルに陥ってしまい、孤立してしまっている人が多いと感じている。自分は飲食業。自分たちの提供する料理でお客さまが笑顔になってくれたらうれしい。たった1食でも負担が減って、前向きになってくれたら」と話す。「外食もしにくい状況ではあるが、家庭で子どもとこもりきりだと追い詰められてしまうのでは。弁当を通じて店を知ってもらって、何かの折に外に出るきっかけになれば」とも。
同店などでは、今後も継続した支援に取り組む予定だという。
予約や寄付の問い合わせは、各店まで。