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城里の「マーシーズコーヒー」が営業再開 台風被害から1年9カ月

「MERCY's COFFEE(マーシーズコーヒー)」店主の大貫さん

「MERCY's COFFEE(マーシーズコーヒー)」店主の大貫さん

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 「道の駅かつら」近くにある「MERCY's COFFEE(マーシーズコーヒー)」(城里町御前山)が6月22日、台風19号による浸水被害から1年9カ月ぶりに営業を再開した。

営業を再開した店舗

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 同店は、2018(平成30)年3月にオープンしたコーヒー店。店内で焙煎(ばいせん)したひきたて・入れたてが自慢というスペシャルティコーヒー「MERCY'Sオリジナルブレンド」を中心に、地元食材を使ったメニューを展開していた。

 2019年10月の台風19号で同店は、店の前にある那珂川の堤防が決壊した影響から浸水被害を受け臨時休業。約2カ月後にテラス席だったスペースを活用し、「AOZORA MERCY’s(アオゾラマーシーズ)」として期間限定の野外営業を再開した。2店舗目となる「Cup of Mercy's(カップオブマーシーズ)」を茨城大学前にオープンするなどして経営を続けながら同店の再開準備を進めていた。

 店主の大貫将史さんは「那珂川の雄大な流れ、山々に囲まれた『ここにしかない空間』にほれ込み店を構えた。私たちは自然環境の恩恵を受けることで、野外などでも営業できた」と話す。

 営業の再開では、移転せず元の場所に店を構えた。屋内区画は、浸水被害で押し流された位置まで堤防から離してテラス席を広く取り、床全体をフラットにした。

 再開を受け、「待っていたよ」「家族の楽しみが戻ってきた」という声もあったという。大貫さんは「(客からの声が)ありがたかった。これからも、大人がゆっくりできる空間でありたい」と話す。

 再開後もフードメニューは継続。メニューは、定番の「MERCY's オリジナルブレンド」(550円)や「MERCY'sオリジナルモカ」(605円)、「MERCY's深煎(い)りブレンド」(594円)、城里町内にある「七会きのこセンター」のキノコを使った「しんこ餅と七会きのこの特製MERCY'sラザニア」(1,320円)、那珂市のパン店「パン工房ぐるぐる」のパンと那珂市の平飼いたまご「ひまわりっこ」の卵焼きを挟んだ「ひまわりっこの卵焼きサンドイッチ」(880円)など。再開を機に、モーニングセットを充実させたほか、新たにコーヒーカクテルの提供を始めた。

 大貫さんは「災害後には、仲間と那珂川大橋の下での場所作りを担うプロジェクト『ハシワタシ』も始めた。これからも自然と共に生きながら『ここでしかできない』を軸に、面白いこと・さまざまなことに挑戦していきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は月曜~水曜・金曜=9時30分~17時、土曜・日曜=9時30分~16時30分。木曜定休。

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