車から人中心の歩きたくなる都市空間の再編を目指す「水戸まちなかリビング作戦」が10月9日~31日、水戸市北口の中心市街地エリアで開かれる。主催は水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会。
同協議会は、国・県・市などの「官」と、学識経験者や専門家、商店会、企業や公共交通事業者や都市再生推進法人をはじめとする「民」が構成員となり、昨年5月に設立。同年9月から活動している。
同協議会では、「MITO LIVING ISLAND ー挑戦心を育む、コンパクトなまちなか暮らしを取り戻すー」をコンセプトに、水戸のまちなかの未来ビジョン素案を策定。「居心地の良く歩きたくなるまちなか」をキーワードにこれからのあり方や、ライフスタイルについて官民連携の取り組みとして議論し、実践を通した水戸まちなかの再生に取り組む。
10月9日からは、ビジョン素案の妥当性を検証するための試行・実証実験として「水戸まちなかリビング作戦」を行う。「まちなかリビング」は、車から人中心の歩きたくなる都市空間の再編向け、広場、道路、 沿道民地といった、今ある屋外空間を少し整えた快適な居場所。
実証実験を通し、水戸のまちなかにおける人中心のまちづくりやウオーカブルな屋外公共空間の需要はあるのか、屋外公共空間を利用するユーザー協働・参画型プロセスは水戸のまちなかに適合するのかなどを検証していく。
対象エリアは、南町2丁目・3丁目南側大通り・裏通り、南町自由広場など。南町2、3丁目南側では、実験会場として、道路空間、広場、空き地や利活用されない沿道の民地を滞在空間にしつらえるほか、道路や壁に車の減速と街歩きを誘導するストリートサインによる歩行者安全性とまち歩きの回遊性向上を目指す。
期間中、簡易ドッグランの開設やキッチンカー出店、域内飲食店のテークアウト商品紹介などを行うほか、融資メンバーによる朝市や縁台企画なども展開する。