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水戸・渡里湧水群を活かす会 「緑の都市賞」で内閣総理大臣賞

受賞の報告を行った「渡里湧水群を活かす会」と大井川和彦茨城県知事(撮影時のみマスクを外しています)

受賞の報告を行った「渡里湧水群を活かす会」と大井川和彦茨城県知事(撮影時のみマスクを外しています)

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 水戸市の渡里台地で湧水群付近の清掃や除草などに取り組む「渡里湧水群を活(い)かす会」が10月14日、公益財団法人都市緑化機構(東京)の「第41回 緑の都市賞」で内閣総理大臣賞に輝いた。

受賞報告の様子

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 「渡里湧水群を活かす会」は2014(平成26)年に地元有志が設立。都市域の外縁に位置する崖・川際の緑と湧水地の豊かな自然を取り戻そうと、竹・雑草の処理、水路・遊歩道の整備、生・植物の保全、災害時の水資源の確保、住民向け視察会の開催などの取り組みを行ってきた。現在、会員は約100人で、月1回の定例活動には約50人が参加する。今回の受賞では、取り組みによる歴史的環境の保全と生物多様性の創出が評価された。

 樹木や花、水辺など「みどり」を使った環境の改善、景観の向上などに取り組む団体、企業、公共団体などを表彰する同賞に同団体は、3部門のうち「緑の都市賞」に応募。全国から28団体の応募があり、1次審査、視察、2次審査を経て、1団体だけに贈られる内閣総理大臣賞を受賞した。同団体が同賞を受賞するのは初めて。内閣総理大臣賞の受賞も茨城県内の団体として初の快挙となった。

 12月10日には、大井川和彦茨城県知事を表敬訪問し受賞を報告。同団体が取り組む活動の紹介や受賞までの経緯などを説明した。

 大井川知事が多くの参加者が継続して活動に参加するこつについて質問すると、篠原光会長は「現在は新型コロナの影響を鑑みて控えているが、『楽しいことをやろう』と、清掃だけではなく、活動後に参加者で打ち上げの食事会を企画するなどしている」と説明。環境の変化については、「竹・雑草の処理、水路・遊歩道の整備などによりホタルを鑑賞できるようになり、地域の子ども向けに鑑賞会を開くなどしている」と説明した。

 篠原会長は「自助から始まり、自治体などの共助、そして継続というストーリー性が評価されたと思う。今後も自治体などに協力してもらい、渡里湧水群の保全を図っていきたい」と話す。

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