大洗町が12月13日、2021年度のふるさと納税寄付額が11月末時点で前年比の約5倍となる1.5億円を突破したことを発表した。
昨年度のふるさと納税寄附額は11月末時点で2918万2,220円、年間で1億3280万8,220円だったのに対し、本年度は11月末時点で1億5714万316円と昨年度1年間の数字を上回っている。同町によると、12月12日までの寄付額は2.5億円になっているという。
地場産品の流通促進を行う地域経済活性化のため、ふるさと納税事業に取り組む同町。昨年末に約150品だった返礼品は、今年は624品に拡充。ふるさと納税に関する町の特設サイトを開設し、旬の品や定期便などの特集による訴求や寄付金の使い道(活用事業)コンテンツを充実させ、大洗町の取り組みをPRするなどしている。
返礼品はこのほか、「ふるさとチョイス電子感謝券」「楽天トラベルクーポン」などの大洗町に来て現地で使えるタイプの物をそろえる。大洗町役場まちづくり推進課の平沼健一さんは「コロナ禍で観光業が苦戦する中、観光地である大洗と相性の良い返礼品では」と話す。
平沼さんによると、めんたいこ・カニ・あんこう鍋・しらすなどの魚介類も人気が高いという。今年の傾向として、「小分けで使いやすい」とSNSなどでも話題となっている「かねふく明太スティック」や、調理済みのレトルト総菜、焼くだけで食べられる時短クッキング品なども人気という。
今回は、大洗町で水産加工業や総菜店・飲食店を経営する「カジマ」が選んだ新鮮な海鮮を集めた福袋「豪華海鮮福袋(ゴールド=2万円、プラチナ=3万円、プラチナ2セット=6万円)」も用意。大洗産のしらす、はまぐり、しじみ、カニをそろえる。コロナ過での巣ごもり需要を見込み、「それぞれの品ごとに味わったり、家族で海鮮パーティーといったシーンに合わせ楽しんだりできるようパッケージした」(平沼さん)という。