![あぜ道で花火を見る家族](https://images.keizai.biz/mito_keizai/headline/1659450208_photo.jpg)
「藤井町花火大会」が7月31日、藤井町の藤内神社近くで開催された。
藤内神社の創建1300年を記念し、企画された同大会。日中には、藤内神社でみこし担ぎや「茅の輪(ちのわ)くぐり」、音楽ライブなどが行われた。台風19号の影響で町内約半分となる世帯が浸水被害を受けた同町。花火は、水没したエリアのど真ん中から、約300発が打ち上げられた。
会場のカウントダウンに合わせ、予定通り19時30分、大きな花火が上がると大きな歓声も上がった。会場には隣町に住む浴衣姿の小中高生らも多く見られた。
町内で生まれ育ったという男性は「町で花火大会が開催されるのは初めてで、こんなに子どもたちが集まる姿も見たことがない。自分たちにとってもそうだが、コロナでさまざまなイベントがなくなってしまった子どもたちにも良い思い出になったのでは」と笑顔を見せる。
実行委員長の笹島将樹さんは「花火打ち上げの間に会場を巡っている時に、たくさんの喜びの声を耳にすることができた。それぞれの大切な人との時間を過ごしていただけたと思うと胸がいっぱいになった」と話す。「この花火は地域の世帯の方々の協力により打ち上げられたもの。また来年以降も続けたい」と意気込む。