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茨城町の米粉パン店「薗部商店」が6周年 亡き母の夢かなえ「再び人が集う場所」に

オーナーシェフの薗部隆紀さん

オーナーシェフの薗部隆紀さん

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 茨城町の米粉パン&カフェ「薗部(そのべ)商店」(茨城町木部、TEL 029-292-7598)が2月7日で6周年を迎えた。

おにぎりパン(左上)クロワッサン(右上)くるみパン(左 下)、二色パン(右下)

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 同店のパンはミルキークイーンの米粉をメインに使うほか、小麦由来のグルテンを少量使っている。砂糖はきび砂糖を、塩は精製塩ではなくミネラル分のあるものを選ぶなど、オーナーシェフの薗部隆紀さんが食材にこだわってパン作りを行っている。

 予約が入る人気のパンは「食パン」(280円)、「ミニピザパン」(320円)、「アップルデニッシュ」(270円)など。パンのほか目の前で焼く「米粉クレープ」がある。同商品は米粉100%でグルテンフリー。甘いデザート系から、サラダ系まで豊富な種類が特徴。イートインも可能で、ドリンクやソフトクリームなども用意する。

 薗部さんは過去に病院や福祉施設で給食に携わる仕事に就き、食事で人を健康にすることに興味を持ち病院調理師免許を取得した。その後、食と健康を考えた結果、小麦を控える生活を送るようになり、「自分のために米粉を利用してパンを作ったことが現在の店を始めるきっかけになった」と振り返る。

 6周年を迎え「店を始めて良かった。自分が作ったもので喜んでもらえることや、心から『ありがとう』とお客さまに感謝の気持ちを表現できるのがうれしい」と薗部さん。

 現在の店は、薗部さんの実家でもあり代々商売をしてきた場所。4代目である両親の時代には食品やお酒など日用品を販売する店で、子どものころには駄菓子などもあり、地域の子どもたちも集まるにぎやかな場所だったという。

 「一昨年亡くなった母は、また地域の人が集まるような場所にしたいと言っていた。自分が店を出したことで、母の夢もかなったのかもしれない」と薗部さんは話す。

 営業時間は9時~17時。月曜・火曜・金曜定休。パンの予約は前日午前中まで、電話で受け付ける。

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