茨城町の涸沼自然公園キャンプ場(茨城町中石崎)で10月28日・29日、「IBARAKI CAMP AUTUMN FESTA 2023」が開かれ、7900人の来場者でにぎわった。茨城県営業戦略部観光物産課主催。
今回で3回目となる同イベントのテーマは「キャンプといばらきの食」。会場内で茨城県産食材を焼いて楽しむことのできるグリルエリアや、キャンプ飯の調理方法など「キャンプ」と「食」にまつわるコンテンツのほか、さまざまなアクティビティーやワークショップを用意。園内にはフードやドリンクのほか、アウトドアマーケットなど70以上の店が出店し、イベントを盛り上げた。
芝生広場の入り口で来場者を迎えたのは「トリック・フォトブース」。ある角度から撮影すると「いばらきキャンプ」の文字が完成する木製のサインで、いばらきの「き」の文字は伐採後のリンゴの丸太や収穫後のピーマンの枝など、廃材をアップサイクルして作ったもの。来場者はスタッフのサポートでベストポジションでの記念撮影を楽しんだ。
キャンプ料理レシピサイトを手がける「ソトレシピ」社長の千秋広太郎さんによる「キャンプ飯ワークショップ」では、丼型のシェラカップで作る「ジャンボたこ焼き」を、同イベント限定で「くるくるジャンボいば焼き」体験とし、茨城県産の食材を用いて行った。千葉県から訪れた家族は、シェラカップの中で箸をくるくると回し中身を何度もひっくり返して完成させ、「おいしい」と笑顔で頬張った。グリルエリアでは茨城県の冬の味覚・アンコウのつるし切りを行い、多くの見物客が解体ショーを見学した。
園内でひときわ目立ったワークショップはツリークライミング。参加した姉妹の両親は「昨年は未就学児で参加できなかった妹が参加できるようになり、姉妹そろって楽しめて良かった」と木に登る子どもたちの様子に目を細めていた。
来場者を迎えたフォトブースの木製のサインは29日のイベント終了後、今後も同キャンプ場の利用者が楽しめるようにミニフォトスポットとしてアップサイクルされた。ラムサール条約登録湿地である涸沼(ひぬま)には水鳥が多く訪れることから、『き』のサインは「水鳥のオブジェ」にトランスフォームされ、キャンプ場入り口に設置された。