食べる 買う

列車運転士が開発した「カッペパン」 勝田駅前のハースブラウンで販売開始

(左から)企画開発した片岡さん、松浦さん

(左から)企画開発した片岡さん、松浦さん

  • 62

  •  

 勝田駅改札前のパン店「ハースブラウン勝田店(山崎製パン)」が11月11日、「特急ひたち・ときわ」の運転士が企画開発したオリジナルコッペパン「カッペパン」の販売を始めた。

カッペパン

[広告]

 パンの企画開発では、JR東日本水戸支社、山崎製パン直営の「ハースブラウン勝田店」、笠間市内外のスイーツメーカーや飲食店などへ笠間市産の栗製品を供給する「笠間栗ファクトリー」が連携した。

 企画開発に取り組んだのは、JR東日本水戸支社勝田運輸区所属で、「特急ひたち・ときわ」などの列車運転士・片岡純一さんと松浦遥香さんの2人。運輸区内の観光開発プロジェクトのメンバーとして活動する中で、今年5月に構想を練り始めたという。

 片岡さんは「観光のお客さまが帰路の列車に乗車するのは15時ごろ。弁当を食べるには早いが、パンならおやつとしても食べられる。コッペパンは手軽でなじみもあり、列車内で弁当を広げる以上に気軽に食べられると、パンの種類も決めた」と振り返る。同駅にある「ハースブラウン」「笠間栗ファクトリー」に協力を依頼。クリームは干し芋と栗の2種を提案し、試作を経て栗のクリームに決定。「かっぺぱん」の完成にこぎ着けた。「かっぺぱん」の名前は、「勝田(かつた)」「いなかっぺ」「こっぺぱん」をかけた造語という。

 コッペパンの間に「笠間の栗」の栗ペーストを使ったクリームを挟む。パンの表面に押された焼き印は、松浦さんがデザインした「カッペパン」の手書き文字に一番近いフォントを選んだという。運輸区内の女性乗務員から焼き印の大きさやデザインの意見を集めながら、「かわいい」と好評だったデザインに決めた。

 片岡さんは「自分自身、今回の開発で笠間の栗のおいしさを再認識した。開発はみんなの力で実現できたもので、初めての取り組みだったが楽しかった。観光客はもちろん、茨城県民にも笠間の栗のおいしさを知ってほしい」と話し、松浦さんは「この『カッペパン』がインバウンド客などにとっても茨城を知る入り口になれば」と期待を寄せる。

 価格は238円。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース