茨城町が3月26日、第3回「茨城町特産品ブランドいっぴん」の認証書を「米蔵高安」(茨城町下飯沼)社長の高安江津子さんに授与した。
「茨城町特産品ブランドいっぴん」のロゴマーク入りミニのぼりとたがね餅
「茨城町特産品ブランドいっぴん」は、町内の優れた地域資源を活用した商品などをブランド化し、町の魅力発信や認知度・イメージアップを図る認証制度。同町では2021年度から同ブランド認証制度を展開し、合計5品目を認証している。
今回認証したのは同社の「たがね餅」で、プレーン、ごま、青のり、唐辛子の4種類。茨城県の郷土食でもある「たがね餅」は、うるち米ともち米を原料に作る。同社商品の原料は、主に有機肥料を使用し町内で育てた自家栽培米で、茨城県主要農作物等奨励品種に登録されているコシヒカリとマンゲツモチを使っている。
今回認証を受けた「たがね餅」について、高安さんは「茨城県の郷土食なので、もっと広めたいという思いがあった。幅広い年代の人に好まれるように、通常より柔らかくなめらかな食感になるよう試行錯誤し、商品を開発した」と話す。「おいしく安心して食べてもらうことを前提に、米にこだわり、おもてなしの精神で作っている」とも。「たがね餅はホットプレートやオーブントースターで焼き、しょうゆに漬けたり、のりを巻いたりして食べるのがお勧め」だという。
同社は2014(平成26)年創業。同町で米や大豆を生産している高安さんと、仲の良い友人たちが一緒に加工グループを立ち上げた。原料の生産からこだわり、商品を開発している。たがね餅の他には、青大豆みそや揚げ餅、米粉シフォンケーキなども手がけている。
認証した商品は今後、同町ホームページや広報紙をはじめとしたメディアで情報発信するほか、県内外のイベントでも販売し、PRや販路拡大支援を行っていく。