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水戸ホーリーホックU15選手が茨城いすゞに遠征報告 育成への強化支援

(左から)茨城いすゞ猪野執行役員会長室室長、豊崎副社長、水戸ホーリーホックU15の関選手、豊田選手、飯田監督、ピョンコーチ

(左から)茨城いすゞ猪野執行役員会長室室長、豊崎副社長、水戸ホーリーホックU15の関選手、豊田選手、飯田監督、ピョンコーチ

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 サッカーJ2・水戸ホーリーホックジュニアユース(U15)の監督、コーチ、選手2人が5月30日、茨城いすゞ自動車(本社=水戸市五軒町)に同社が協賛する育成世代への強化支援の報告を行った。

報告を行うサッカーJ2・水戸ホーリーホックジュニアユース(U15)の監督、コーチ、選手

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 水戸ホーリーホックでは、トップチームをはじめ、育成カテゴリーとして、ユースチーム(U18)・ジュニアユースチーム(U15)・ジュニアチーム(U12)がある。水戸ホーリーホック営業部チーフの佐々健一さんによると、スポンサー企業からの「地域企業が地域でプロを目指して頑張る地域の子どもたちの育成を支援したい」という声を受け、2024 シーズンから新たな協賛プラン「アカデミーアシスト」を開始。強化支援として、主に運営費・遠征費に協賛金が使われるという。5月16日時点で、9社のパートナー企業が支援している。

 当日は、U15チームの飯田優二監督、ピョン・テフィコーチ、副キャプテンの豊田理月選手、関和人選手(共にMF)が水戸市内にある「茨城いすゞ自動車」を訪れ3月25日~4月2日に行った水戸ホーリーホックジュニアユースU15のスペイン遠征について報告。20時間以上かけた移動や現地でのスタジアム見学、育成世代の国際大会への参加、スペイン対ブラジルの国際親善試合観戦のほか、海外の文化を知るための観光も行ったという。報告では、日本とスペインのサッカーの違いとしてフィジカルや戦術の違いを感じたことや、クラブの一貫した指導や充実した施設に感銘を受けたという話、レアル・ソシエダとの試合で「体格や技術の違いを感じたが、良い経験となった」などの振り返りがあった。

 遠征のテーマに「挑戦」と「感謝」を掲げていた同チーム。アシストやパスワークが強みという豊田選手は「スペイン遠征は多くの人のおかげで実現できたので無駄にしたくないという思いがあった。自分のプレーに自信を持って、逃げたりせず、ミスしてもいいという気持ちで臨んだ」。ドリブルが強みという関選手は「自分の得意なドリブルをせずにパスばかりして、良いプレーも悪いプレーもないまま終わるのは嫌だった。もしボールを取られてもドリブルは積極的に仕掛けていくという気持ちで取り組んだ」と、それぞれの遠征中の「挑戦」を語った。

 遠征終了後、両選手はフィジカル強化のための食事改善を始めた。飯田監督とピョンコーチによると、これまでより早めに練習に来て筋トレをするなど、選手ら全体での変化も見られるという。

 報告を受け、茨城いすゞ自動車の豊﨑悟副社長は「これまでの協賛金を育成世代に使ってほしいと使い道を変えることにした。世界で活躍する日本人選手も増えている。前回のワールドカップを契機に、より地元選手を応援したいという気持ちが強くなった。若い地元の選手が水戸や茨城から出て行くと地域の誇りになるし、楽しくなる」と思いを語った。選手には「仕事をしていても、どうやったら勝てるか、自分はどの時にどういうレベル感でいたいかを逆算していた方が伸びると感じている。今のことを全力でやる一方で、逆算でチーム・個人としてもそういう思考を持つと、もっと将来的な伸びが期待できるのでは」とアドバイスを送った。

 執行役員会長室の猪野雅喜室長は「高校生でも小学生でもなく、中学生の年代を選んだのは、その世代で世界を経験できることに意義があると思ったから。2人の話を聞いて、多くの気づきや学びがあった。この経験を生かしてもらえば、協賛したわれわれとしてはありがたいし、うれしい」とエールを送った。

 U15選手らの次の試合は6月9日の第30回関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会で、バディー横浜と対戦する。

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