7月27日から愛知県名古屋市内で開催されるロボットの競技大会「ロボカップジュニア」世界大会に、水戸市と大洗町の児童5人が出場する。
小学6年生の大津慈弥(なるひさ)君、佐藤弘亮(ひろあき)君、上野希歩(のあ)さん、小学5年生の種村高史(たかふみ)君、高野宏燿(こうよう)君によるチーム「つるの倍返し」。3月に岐阜県内で行われた全国大会のオンステージ部門で3位入賞を果たし、世界大会への切符を獲得した。
世界大会では、「ステージパフォーマンス審査」「インタビュー審査」「オープンテクニカルデモンストレーション審査」の全てを英語で行い、総合得点を競う。
5人は、市内の学習塾「KODOキッズステーション」で出会い、講師らのサポートの下、昨年夏に結成。「つるの恩返し」をテーマに、ツル・娘ロボ・はた織り機をレゴで製作。光の当たる方向へロボットが進む、布を渡すなどのプログラムを組み、人間とロボットによる演劇に仕上げた。競技の規定時間内に収めるため意見を出し合い、改良を重ねている。
全国大会では競技開始後にロボットが壊れるというトラブルもあった。同塾代表の岡本弘毅さんは「誰一人動揺せず、組み立て直す子どもたちの冷静さとメンタルの強さを感じた」と話し、世界大会への出場について「この経験は子どもたちにとって大きな財産になる」と期待を込める。
リーダーの大津君は「日本の文化や伝統を世界に伝えられるように頑張りたい」と話し、種村君は「気は抜けないがリラックスして臨みたい」と笑顔を見せる。佐藤君、上野さん、高野君も「世界大会でも上位に入れるように頑張りたい」と意気込む。