水戸市在住の画家、伊敷トゥートさんが現在、東京・表参道にある古民家で作家活動10周年を記念した個展「始まりのトビラ 終わりのトビラ」開催に向け支援者を呼び掛けている。
水戸市出身の伊敷さんは専門学校時代から、「自分の気持ちと絵の具が一番つながる」との理由から、指で描く画法をメインに作品を制作している。2008年に絵本製作や読みきかせなどを行うユニット「suim++(スイムツープラス)」を結成。2011年に解散し、2012年からソロ活動を開始。イラスト制作やクラフトイベントでのオリジナル作品販売、ライブペインティング、展示活動を行っている。
画家として歩んだ10年間の集大成として、「自己との対話」「解放と芽吹き」をテーマに作品群を発表するという同展。伊敷さんは「これまでにも茨城県や東京都で数多くの展示会やイベントを開催してきたが、活動10年の節目ということもあり、自分だけでは形にできなかった『最高』を形にしたい」と話す。会場は、全国からアクセスしやすい場所として表参道を選んだ。
「以前は『誰かの何かすてきなもの』をコンセプトに相手にプレゼントを贈るような気持ちで制作活動をしていた」と振り返る伊敷さん。「その中で、まずは自分を愛さなければ、本当の意味で周りにいる人を愛することができないと気付いた。今は自分のために作品を生み出している」と話す。今後については、「『魂を震わせる絵』を描きたい。自分自身を救い出すために描いた絵が、誰かの心を救いだすきっかけになれたら。誰かの魂も震わせて、つながることができたら本望」と話す。
展示会について、「来てくれた方が会場を出る時には、いとおしい自分で満たされるような、今までとは違う自分、新しい自分になっているような、新たな芽吹きを感じられる展示になるよう作品を制作している。今まで培ってきたすべての経験や思いを今回の展示に注ぎ込んで臨みたい」と意気込む。
支援は現在、クラウドファンディングサイト「MotionGallery」を通じて呼び掛けている。締め切りは8月10日23時59分まで。