プレスリリース

JR東海大井車両基地で「サウザーCOALA」 16台が年間4万km、地球1周分の自動運搬を達成

リリース発行企業:株式会社Doog

情報提供:

株式会社Doog(以下、当社)及び新幹線メンテナンス東海株式会社 (以下、SMT)は、東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)の新幹線車両基地である大井車両基地において、自動運搬ソリューション「サウザーCOALA」16台、専用ドッキング台車300台を導入し、継続的な運用を進めてまいりました。
このたび、大井車両基地における運用実績として初年度年間4万kmの自動運搬を達成するとともに、三島車両所および名古屋車両所への展開を開始し、検修庫内での自動運搬の適用範囲を拡大したことをお知らせします。
https://www.youtube.com/watch?v=dgdEPO3BPgM

■ サウザーCOALAとは
サウザーCOALAは、当社と新幹線メンテナンス東海株式会社(以下、SMT)が3年をかけ共同開発した自動運搬ソリューション(特許出願済み)です。新幹線車内から出るゴミや整備に必要な備品を載せた専用棚に自動でドッキングし、運搬を行います。大井車両基地の導入では、サウザースタンダードをベース車体として用いてサウザーCOALAを構築しています。ドッキングする台車は、サウザーCOALA専用の設計です。
新幹線車両基地では、新幹線16両編成が入庫する約400mのプラットフォーム(以下、サービスデッキ)に沿って運搬作業が行われるため、8台のロボットが群制御による協調運転を行います。ロボットが隊列を形成しながら走行することで、長距離かつ効率的な運搬を実現します。大井車両基地には2つの検修庫があり、それぞれ8台が稼働し、それぞれ150台のドッキング台車が配置されています。どの台車をどの箇所に運搬すべきか、システムが自動管理し、24時間運用しています。

サウザーCOALAがドッキングしている様子

東海道新幹線の間を自動運搬する様子


サウザーCOALAが車庫に戻る様子





■ 開発・導入の背景
新幹線車両基地では、車内から回収したごみや整備に必要な備品などを、サービスデッキ上で長距離にわたり運搬する必要があります。従来はドレッサー※が手押し台車を用いて約400mの運搬を行っていましたが、作業負荷が大きく、人手不足への対応が課題となっていました。これらの運搬業務は車両整備に欠かせない重要な業務であり、車両基地の24時間稼働を支えるため、昼夜を問わず実施されています。
こうした背景のもと、当社とSMTは、ドレッサーの負担軽減と労働環境の改善を目的として、ドッキング台車への自動ドッキング機能を備えた「サウザーCOALA」の共同開発を進めてきました。

※ドレッサー:SMTでは、すべてが新幹線に通じるサービス業として、関わるスタッフを「ドレッサー」と呼んでいます。



導入の効果
サウザーCOALAは、大井車両基地の2つの検修庫で8台ずつ、計16台が稼働しており、第一検修庫(8台)で月間約1,520km、第二検修庫(8台)で月間約1,950kmを走行しています。16台の年間累計走行距離は約41,800kmに達し、地球約1周分に相当します。

従来、この距離に相当する運搬作業はドレッサーが手押し台車を用いて行っていましたが、サウザーCOALAの導入により自動化を実現しました。これにより、人手による長距離運搬作業を大幅に削減し、作業負荷の低減と労働環境の改善に貢献しています。
また、ドレッサーは長距離の運搬作業から解放され、車両の整備業務をより効率的に実施可能となるとともに、管理業務などより専門性の高い業務に注力できるようになりました。






■ 未来ビジョンの実現に向けて
SMTでは、「機械がやれることは機械に、人にしかできないことは人が」という考えのもと、スタッフがいきいきと長く働ける職場環境の実現を目指し、さまざまな技術開発や機械化に取り組んでいます。
サウザーCOALAは、その取り組みの一環として達成されたものです。大井車両基地での運用実績を踏まえ、現在は三島車両所および名古屋車両所への導入展開が進んでおります。
今後も当社はSMTをはじめ、JR東海様および各地の整備会社様と連携し、新幹線車両基地におけるさらなる自動化と、働きやすい職場環境の実現に貢献してまいります。

SMTが描く未来ビジョンマップ

■ 未来ビジョンのその先に ~For Your Innovation~
今回の取り組みは、「もっと働きやすい職場をつくりたい」という想いから、ロボットメーカーではないSMTが自らロボット(AGV)を学び、“新幹線メンテナンス会社とロボットメーカーのシナジー”で、現場のイノベーションを実現しました。当社は、イノベーションは技術だけでは生まれず、それを実現したいという“情熱”から始まるものだと考えています。今後は、本プロジェクトの開発ストーリーも発信しながら、未来の技術者やものづくりに挑戦する子どもたちを応援してまいります。





大井車両基地 サウザーCOALA導入チーム代表メンバ(SMT三俣、釜地、Doog松下、石田)


■ お問い合わせ
本リリースに関するお問い合わせにつきましては、当社ウェブサイトのお問い合わせフォーム(https://doog-inc.com/contact/ )よりご連絡ください。

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