水戸の夏の風物詩「第59回 水戸黄門まつり」が8月3日、始まった。
同まつりは、1961(昭和36)年に始まったもので、水戸の夏を代表するイベント。これまで初日の金曜に花火大会、翌土曜と日曜に上市・下市での本祭と計3日間開催されてきたが、花火大会と本祭を分けて開催するほか、本祭で俳優などが練り歩く黄門パレードを廃止。市民や観光客が「参加・体験」できる要素を強めた。
日中は、恒例となっている「水戸黄門カーニバル」に地元の企業や団体など39チーム約2800人が参加。今日の水戸の最高気温は35度という中で、参加者らは暑さに負けず路上で声を張り、流れる「黄門ばやし」「ごきげん水戸さん」に合わせ動きをそろえた。
夜には、初の試みとなる水戸の伝統工芸品「水府ちょうちん」を活用した「ちょうちん行列」が、水戸中央郵便局前~大工町交差点で行われた。この企画は、水戸藩第9代藩主徳川斉昭公の思想「一張一弛(いっちょういっし)」になぞらえたもの。水戸黄門様御一行や観光大使が提灯の優しい明かりと共に練り歩く前半の「一張」と、水戸太鼓や山車が繰り出す後半「一弛」に分けて行われ、「一張」では、一般の参加者もちょうちんを手に行列に加わり楽しむ様子が見られた。
4日には、ふるさとみこし渡御、山車大たたき合いなどが行われる。
開催時間は、10時~21時。