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水戸で伊藤公象さん展覧会「土のひだ」 屋上にブルーパール輝く

新作インスタレーションを前にほほ笑む伊藤公象さん

新作インスタレーションを前にほほ笑む伊藤公象さん

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 造形作家・伊藤公象さんの展覧会「土のひだ」が現在、現代アート専門ギャラリー「ARTS ISOZAKI」(水戸市三の丸)で開かれている。

屋上ではブルーパールの陶芸作品が輝く

 伊藤さんは石川県出身で、土を素材とする立体造形、彫刻、版画などを制作。1978(昭和53)年にインド・トリエンナーレ国際美術展でゴールドメダルを受賞したほか、1984(昭和59)年にヴェネチア・ビエンナーレの日本代表として参加した。全国各地の美術館での展示、茨城県水戸合同庁舎、茨城県市町村会館などの陶壁制作、アートイベントの主催、メディア出演、著書出版と活動は多岐にわたる。

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 作品は、柔らかな陶磁土を薄くスライスして即興的に一息で曲げる「多軟面体」、新聞紙にのせた粘土の乾燥収縮の相互作用から得られる「褶曲(しゅうきょく)」「紙の襞(ひだ)」、凍った粘土を掘り起こして高温で焼く「起土」、泥漿(でいしょう)の凍結晶文様による「焼凍土」、透光性のある磁土などを用いた「木の肉・土の刃」、古い土壌に栄養分の多い新たな土を導入する「客土」、結晶凍土に彩色を重ね合わせた「JEWEL」シリーズなどで、「生命と死」「有機と無機」「現実と象徴の境界と、その間の緊張関係から生まれる美」を表現している。

 同展は、7月27日~10月13日と10月19日~12月28日の2期開催。同展覧会の1階ギャラリースペースでは、これまでの土の造形の写真と紙を使い、両面を「生」と「死」で表現した新作インスタレーションを展示。3階で、作品の展示販売を行うほか、屋上ではブルーパールの陶芸作品を700個展示する。

 伊藤さんは「茨城に住んで47年になるが、現代アートの発表の場が少ないと感じていた。思い切ったことをやりたいという思いがあった。昨年オープンしたこのギャラリーが美術界に風穴を開けた気がして、この場での開催を決めた」と話す。

「屋上のインスタレーションは、ドローンでの撮影の予定もある。青くキラキラ輝く屋上を地域の人に見てもらいたい」と来館を呼び掛ける。

 開廊時間は13時~18時。

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