ウエディングプランナー対象のコンテスト「第1回ウエディングアワード2019」が8月29日、「ザ・ヒロサワ・シティ会館(茨城県民文化センター)」(水戸市千波町)で開かれた。
主催は、茨城ウエディング協議会、つくばウエディング協議会。両協議会は、「茨城で1組でも多くのカップルを幸せにする」を使命に掲げ活動している。
同アワードでは、出場者がプランナーの日々のプランニングをコンテスト形式で発表。アイデアやプランニングスキルを基準に審査を行った。
当日は、県内22件のエントリーから書類審査を通過した「ディアステージつくば フォレストテラス」の二瓶浩太郎さん、「アジュール日立 ウエディングコースト」の大木沙耶果さん、「麗風つくば シーズンズテラス」の南さや香さん、「アジュールひたちなか ウエディングヴィラ」の杉野結香さん、「ホテル テラス ザ ガーデン水戸」の小瀬美帆さんの5人がファイナリストとして登壇。それぞれが担当した結婚式の内容について、プレゼンテーションを行った。
「グランプリ」は大木さん、「ソウル賞」は南さん、「クリエイティブ賞」は杉野さんが受賞。
グランプリを受賞した大木さんは「結婚式で、餅つきができないか?」という問い合わせから始まった新郎新婦へのプランニングを発表。新郎の家系で代々受け継いできた祝い事で行う「餅つき」。衛生上の理由もあり、諦めかけていた新郎新婦に、支配人、料理長、スタッフが一丸となり、実現に向け試行錯誤した点や大木さん自身が餅つきの由来を調べることから始め、入念なヒアリングから2人にとっての餅つきの位置付けなどを追及。新郎新婦・家族・ゲストと共に結婚式を作り上げたというエピソードを披露した。
大木さんは「とても驚いたが、うれしい。この賞を頂けたのは、自分一人の力ではなく、一緒に作り上げてくれたみんなのおかげ」と感謝を口にした。
審査委員長を務めたリクルート・ブライダル総研の金井良子さんは「結婚式を取り巻く環境は変化している。迷うことや悩むことも多いと思う。良い結婚式、良いプランニングに正解はない。今日の発表も、新郎新婦にとっての結婚式の価値、そのためにプランナーができる価値は何かを考え尽くした結果」と話す。
グランプリの決め手について、「本当にできるか不安な状態から、やるべきだと決めた気持ち、『なぜやるのか』をヒアリングしたことで、縁をつないでいく、伝統をつないでいくというコンセプトが全体に張り巡らされていた。そのプランニング力、ソウル力、クリエーティブ力が高いと判断した」と講評した。「今日の発表は、来場した皆さんにとって参考になることも多かったのではないか。持ち帰って、将来に生かしてもらえたら」とも。
同アワードは、来年も開催予定。