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水戸「阿さ川製菓」の倉庫から漫画家コラボ菓子パッケージ 客に無料進呈企画

漫画家の広江礼威さん、平野耕太さんがデザインしたパッケージイラスト

漫画家の広江礼威さん、平野耕太さんがデザインしたパッケージイラスト

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 和洋菓子店「阿さ川製菓」(水戸市元石川町)で現在、漫画家の広江礼威さんと平野耕太さんが11年前にデザインした菓子パッケージを通販商品購入客の希望者に無料進呈している。

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 パッケージの大きさは、縦22.5センチ、横18.5センチ、幅4センチ。同店は自社通販サイトで「にらみつけた恐ろしい顔は、町にはびこる悪の組織を退治するかのごとく、迫力のある絵に仕上がっており、とても御隠居には見えないと話題沸騰」と紹介している。阿さ川製菓の企画課担当者によると、漫画家とのコラボパッケージは2010(平成18)年3月に水戸で開催されたイベント「コみケッとスペシャル5in水戸」(以下、コミケ)に合わせ、製作した物という。

 コロナ禍により土産品需要が落ちている中で、同店では包装紙材のさらなる活用を考え倉庫を整理していたところ、偶然コラボパッケージを見つけたという。

 1月16日から、通販で1,000円以上の商品を購入した希望者に無料進呈しているという同パッケージのイラストは、漫画「BLACK LAGOON」原作者として知られる漫画家の広江礼威さんが水戸黄門を、漫画「HELLSING」「ドリフターズ」の原作で知られる漫画家の平野耕太さんが「助さんと格さん」を担当した。

 同担当者によると、両漫画家へのオファーは当時、水戸市から紹介されたイベント内クリエーターの中から、社内で漫画やアニメに詳しい従業員が推薦し決まったという。

 昨年10月、同パッケージの写真を自社の公式ツイッターに投稿したところ、ファンから反響があったためプレゼント企画を立ち上げた。

 同担当者は「10年以上前の物で若干の色あせや汚れがあったため、販売するつもりは無く、プレゼントでと思い、通販でお買い上げの希望者に差し上げることにした」と話す。

 「コみケッとスペシャル5 in 水戸 アフターレポート」によると、同イベントは2日間で来場者3万3000人を動員。会場出店した「阿さ川製菓」ブースには10代、20代の若者が多く足を運んだという。同担当者は「普段の客層とは違う世代のお客さまと触れ合う機会ができ、非常に印象に残っているイベント。また開催されたら参加したいと思えるイベントだった」と振り返る。

 「現在コロナ禍で多くのイベントが中止になっている。自粛生活は大変だが、楽しかった当時の事を少しでも思い出していただければ。いつかまたイベントが開催されたらうれしい」と期待を寄せる。

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