水戸の明利酒類のツイッター投稿が現在、ネット上で話題を集めている。
明利酒類は4月23日、公式ツイッターアカウントで「酒類業界が更に厳しくなるこの世情でなにか業界のためにできないか考えました。そこで酒類メーカーさんへこのリプ欄で自社のおすすめ商品の宣伝、画像、オンラインストアのURLを載せてリプライしてください。弊社のフォロワー様は最近お酒に興味を持ち始めた方が多いです。ご活用ください」(原文ママ)と投稿。
同社ツイッター担当者の木内隆也さんによると、同企画は首都圏での酒類提供禁止を受け企画したという。「弊社もそうだが、同じ業界で頑張っている会社に対してできることはないかと考えた。この逆風の中で『お酒の価値が見直されるチャンスでもある』と、少しでもこの業界を盛り上げたいと思った」と振り返る。
5月7日現在、ツイートは2万リツイート、2.1万いいねを超えている。リプライ(返信)欄や引用リツイートでは、全国各地の酒類メーカーが製品などを紹介するほか、愛飲家や各メーカーのファンなどがメーカーに呼び掛けるなどの動きもあり、「みんな!酒蔵応援しようぜ!」「コメントツリーを見てるとなんだか楽しい。みんな応援したくなる。明利酒類さん、ありがとう。」「素晴らしい取り組みだ!!!めちゃくちゃ応援したい。自分にできることも何かないか考えてみよう……。」(以上、原文ママ)などのコメントが寄せられている。
木内さんは「私はその土地で作られたお酒『地酒』を飲むのが好き。酒造メーカーが閉業するという話を聞くこともあり、何かできないかずっと考えていた。その土地で作られ、その土地で愛されているお酒がなくなってしまうのはとても悲しく、コロナ禍で飲み会や歓送迎会など直接会って飲む機会が減り、私自身も寂しさを感じている」と話す。
「企画を通して、日本酒だけでなく、同業他社の酒類メーカーとも、さまざまな形で手を取り合えること、そしてお酒は多くの方に愛されているものだと知った。これからも支え合って業界を少しでも盛り上げていけるよう私にできることを考え実践していきたい」と意気込む。