水戸市出身で通信会社に勤める永田聡さんを中心に集まった有志が立ち上げたオンライン課外授業「Remote Campus（リモートキャンパス）」が1周年を迎え5月22日、ZOOMやユーチューブ、Clubhouseを使った記念のオンラインイベント「創造する未来～未来は自分（たち）の手で～」を開く。

　同企画は、新型コロナウイルス感染防止による小中高校の臨時休校要請やリモートワークを受け、「今だからこそできる、学びと遊びの場をリモートで実験的にやってみよう」と永田さんを中心に立ち上げた企画。昨年3月2日に配信を始め、これまでに400回以上の遠隔授業や議論を交えた遊びの場を開いている。

　配信には、ビデオ会議システム「Zoom」やユーチューブライブ配信、フェイスブックライブなどのオンライン交流ツールを駆使。大企業やスタートアップ経営者、大学研究者、学生らを講師に招き、今年に入ってからは、「Clubhouse」を活用した2030年社会議論も行っているという。

　永田さんは「新型コロナの影響が続く中、オンラインを活用した教育活動を1年以上続けてきた。小学生から80代までを含む多様な年齢層が集い、学校、会社、家庭とはまた違ったつながり、学びのできる場がつくられている」と振り返る。

　登壇者は、NASA唯一の正規日本人職員である岡島崇さん、映画監督のT.J. Yoshizakiさん、ロサンゼルス在住の女優・Narisa Suzukiさん、札幌国際短編映画祭プロデューサーの久保俊哉さん、義足の研究開発を手掛けるXiborg社長の遠藤謙さん、オンラインイベントサポートなどを手掛ける中学生・高木惇喜さん、第1回ラグビーワールドカップ日本代表キャプテンの林敏之さん、FUNBEST代表・漫才構文デザイナーでお笑いコンビ「オシエルズ」の矢島ノブ雄さん、IoTの領域の製品開発を展開するShiftall（シフトール）社長の岩佐琢磨さん、分身ロボット「OriHime」の開発者でオリィ研究所社長の吉藤オリィさん、NPO法人KH理事長の鬼一二三（おに ひふみ）さん、武蔵野大学人間科学部教授の木下大生（だいせい）さん、元AMUSE取締役国際部長の齋藤英介さん、バレエダンサーの針山愛美さん、日本BBQ協会上級インストラクターの守屋マイキー誠さん、元マイクロソフト株式会社社長・元米国Microsoft本社副社長の古川享（すすむ）さんなど。

　永田さんは「Clubhouseで出会えた皆さまからの多大なるご協力により、今回の企画にこぎ着けることができた。緊急事態宣言が延長され、新型コロナウイルス感染症の影響が1年を超えた中、自宅やオンラインを活用し、参加者を交えて教え合い、学び合う場を体験していただきたい」と呼び掛ける。

　開催時間は8時～24時。参加費は参加者が自由に設定する。学生は無料。申し込みはPeatixで受け付ける。