見る・遊ぶ

水戸のプロレーサー兄弟が「スーパー耐久シリーズ2021」ST-3クラスで優勝

ST-3クラスで優勝した「HELM MOTORSPORTS(ヘルムモータースポーツ)」メンバー

ST-3クラスで優勝した「HELM MOTORSPORTS(ヘルムモータースポーツ)」メンバー

  • 45

  •  

 水戸市出身・在住のプロレーシングドライバー、平木湧也さん・玲次さん兄弟が5月23日、「スーパー耐久シリーズ2021」ST-3クラスで優勝を果たした。

優勝を決め、喜ぶチームメンバー

[広告]

 富士スピードウェイ(静岡県)で5月22日~23日に開かれた「スーパー耐久シリーズ 2021 Powered by Hankook 第3戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」。平木さん兄弟が所属するチーム「HELM MOTORSPORTS(ヘルムモータースポーツ)」は24時間レース初参戦の今大会で全長4.5キロの富士スピードウェイ694周を走破し優勝した。

 平木さん兄弟はそれぞれ4歳と3歳でレーシングカートを始め、湧也さんは、16歳で国内最高峰となる「全日本カート選手権」で優勝したほか、多数のタイトルを獲得している。弟の玲次さんは、全日本カート選手権などを経て、フォーミュラレースに転身。フォーミュラーカー「FIA-F4」クラスの日本選手権などで活躍した。2015(平成27)年の「鈴鹿クラブマンレース SuperFJクラスシリーズ」ではチャンピオンに輝くなどの実績を持つ。

 平木さん兄弟は昨年2月、茨城県初のモータースポーツチーム「ヘルムモータースポーツ」を立ち上げ、活動を続けてきた。同チームは昨年と同様のマシン「LEXUS RC350」を使い、ST-3クラスに参戦。開幕戦のもてぎ大会では5位、第2戦の菅生大会では3位の順位で、シリーズランキング4位から今大会に挑んだ。

 第3戦の会場は富士スピードウェイ(静岡県)。「ヘルムモータースポーツ」チームからは、平木湧也さん、平木玲次さん、高橋知己さん、松澤亮佑さんの4人がドライバーを務めた。

 通常3~5時間のレースを行うが、第3戦の富士はスーパー耐久シリーズ最長の24時間。マシン性能、ドライビングテクニック、チーム戦略などさまざまな要素が求められるという。同大会には、トヨタ自動車の豊田章男社長がオーナーとドライバーを務めるチームがカローラスポーツを改造した水素エンジン車で参戦するなど注目を集めていた。

  ST-3クラス優勝を受け同チームはシリーズランキング首位に浮上した。湧也さんは「チームとして初の24時間レース参戦だったが、レース戦略、ピットワークと全てが噛み合い、優勝することができた。今大会は年間シリーズを戦う上でも獲得ポイントが高いため、なんとしても勝ちたいレースだった」と振り返る。「スポンサー様をはじめ、チームみんなで力を合わせて勝ち取った勝利なのでとても嬉しい」とも。

 玲次さんは「チームとしても自分としても初の24時間レース。チームの皆さんが完璧なピット作業でマシンを送り出してくれたので、ノントラブルで無事トップチェッカーを受けることができた。これも応援してくださった方々のお陰。ポイントランキングも首位になったのでチャンピオンに向けて次戦もしっかり準備して挑みたい」と意欲を見せる。

 湧也さんは「コロナ禍で、暗いニュースが多いが、少しでも明るい話題をお届けできるように茨城のチームとして頑張っていきたい」と意気込む。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース