「LEIDEAS（レイディアス）」（水戸市松本町）が6月12日、「23rd Studio（水戸市松本町）」のプレオープンイベントを開催し、会場とオンラインで約50人が参加した。

CC Proglamの募集要項を説明する新妻幹生（もとみ）さんと話を聞く参加者

　LEIDEASは主に外国人留学生の就業支援などの事業を行っている。LEIDEASは8月からキャリア拠点「23rd Studio（ニジュウサン アールディースタジオ）」を開設し、「23rd Studio」の2階で社会人教育プログラム「CC Program（クリエイティブキャリアプログラム）」を開講する。

　「23rd Studio」のコンセプトは「地域を豊かにする『クリエイティブ』が集う場所」。LEIDEAS代表の黄磊（コウライ）さんは「水戸に世界を感じさせる場を作りたい。クリエーティブスキルと国際交流の場をつくり、地域に活力を起こしていきたい」と話す。設立に当たって、約20年使われていなかった元日本料理店の事務所兼住居だった3階建て物件のリノベーションが行われた。今後は2階で「CC Proglam」を提供するほか、3階はオフィス、1階と屋上は地域住民向けのオープンスペースにすることを企画している。

　「CC Program」は世界に向けて発信するデジタルクリエーター、地域で求められる人材を育てることを目的とした2、30代の社会人向けキャリアスクール。受講者はビジュアルデザインやライティング、カメラなどのクリエーティブスキルの5科目から2科目、英語や中国語といった言語の2科目から1科目を選択し1年間にわたって学ぶ。同プログラムマネジャーの早稲田隆司さんは「CC Proglamの最大の魅力は講師陣。クリエーティブスキルだけでなく、地域とつながっているソーシャルキャピタル（社会関係資本）の高い人を講師としてお招きしている」と話す。「『スキルを身に付けたい』ではなく、キャリアを考えたり仲間を探したりしたい人とも学び合っていきたい」と話す。

　イベントでは、「CC Program」講師による「これからのクリエイティブな社会と働き方」のプレ講義が行われた。ワークショップでは「パラレルワークな働き方の要素とは」をテーマに、参加者と同プログラム講師がグループに分かれて話し合い、自らの今の働き方を見つめ直した。

　イベントに参加した文化デザイナー学院在学中の萩ひかりさんは「今の状況に満足していない、向上心の高い人と関わることができた。ワークショップではこれからの働き方やこれからの人生観について世代を超えて共有できて刺激があった」と話す。

　同プログラム広報マネジャーの新妻幹生（もとみ）さんは今後について、「意識の高い社会人スクールというイメージを払拭（ふっしょく）していきたい。まずはプログラムへの参加者を集め、ニーズを検証したい。この取り組みをきっかけに今まで出会えていなかった人とつながり、ワンチームとして地域を盛り上げていきたい」と意気込む。

　「CC Proglam」の1期生の募集は7月22日まで、キャリア面談と併せて「CC Proglam」公式ホームページで受け付ける。募集人数は20人。今後も3カ月に1回の募集を行う。