茨城県立歴史館(水戸市緑町2、TEL 029-225-4425)で5月22日から、テーマ展「狛(こま)犬の魅力」が開催されている。県内最古の狛犬が初公開されるなど、宗教美術の奥深さを紹介する。
同展は、狛犬の中でも「社殿狛犬」と呼ばれる神社本殿内に設置され、一般参拝者が見ることのできない狛犬53点を紹介。屋外に設置される「参道狛犬」とは異なった狛犬の魅力を伝える。
展示に当たって県内の神社を調査中、鎌倉時代の県内最古の狛犬が鹿島神宮で発見されるなど話題性に富む。神職も見ることのできない場所に保管されていたこの狛犬が一般公開されるのは初めてで、調査した同館主席研究員の大関武さんは「神聖な場所での発見。時代別、材質別、指定文化財別に展示し、狛犬の魅力を感じてもらえれば」と話す。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館。入場料は、大人=150円、大学生=80円、高校生以下と70歳以上は無料。6月27日まで。