不要になった玩具を物々交換-水戸で「かえっこ屋」、連日にぎわう

「どれにしようかな」連日子どもたちでにぎわった「かえっこ屋」

「どれにしようかな」連日子どもたちでにぎわった「かえっこ屋」

  • 0

  •  

 不要になったおもちゃや玩具を子どもたちが物々交換する「かえっこ屋」が10月31日~11月24日、いばらきいすゞビル(水戸市五軒町1)で開催され、連日子どもや家族連れでにぎわった。

[広告]

 「かえっこ」は2000年に芸術家の藤浩志さんと5歳と7歳の子どもたちが始めた物々交換のフリーマーケットが起点になっている。いらなくなったおもちゃやぬいぐるみをかえっこ屋と呼ばれる店舗に持ち込むと「カエルポイント」というポイントになり、ポイントがたまると「カエルバザール」にある好きなおもちゃやゲームと交換できる。おもちゃを持ってこなくてもワークショップに参加したり、手伝いをするとポイントがもらえる仕組み。子どもたちの自主的な活動を導き出し、地域社会とのつながりを創出するこのユニークな試みは全国に広がりをみせ、これまで国内外3,000カ所以上で開催されてきた。

 母親と来場した水戸市内の小学生、七々子さんは「とても楽しい。ぬいぐるみとドラえもんの置物をもらいました」とにっこり。母親も「子どもにとってとてもいい仕組みだと思う。長く続けてほしい」と期待を寄せる。さまざまなおもちゃやぬいぐるみが所狭しと並んだ会場では地域の子どもたちの歓声が響いていた。

 今回は水戸市芸術振興財団が主催した「カフェ・イン・水戸2008」の一環として開催。11月8・9日には藤浩志さんらを迎えて「かえっこフォーラム2008」が行われ、全国のかえっこの現状報告やトークバトルが行われ、熱心な意見交換が行われた。併せて、かえっこを繰り返すことによって集まってしまう膨大な量のおもちゃの破片を利用した藤浩志さんのインスタレーション作品が、水戸芸術館で開催中の「日常の喜び」(来年1月18日まで開催)で展示されている。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース