水戸商工会議所が7月31日、水戸の「ヤマネ&リリースクエア」(水戸市全隈町)で市内小学生を対象にした笠間焼体験教室を開いた。
水戸市の納豆購入額日本一を目指し、納豆のブランド力向上と納豆消費促進を目的に企画した。当日は、小学生に納豆を好きになってもらうきっかけになればと笠間焼の「マイ納豆鉢」を製作した。
納豆鉢は納豆をかき混ぜるために使う専用の容器。日本遺産にも登録された笠間焼で納豆鉢を作ろうと笠間市市毛の陶芸工房「製陶ふくだ」ではオリジナルの納豆鉢を作るとともに各地で体験教室も開催しており、今回商工会議所の企画に協力し水戸での製作教室を開催した。
当日は市内から小学生と保護者約20組が参加。講師の指導の下、用意された粘土をよく伸ばし、あらかじめ用意した素焼きの型に張り付けながら鉢の形を作り、取っ手や高台を取り付けた。粘土に触れたことのない子どもたちも多く、最初はぎこちない手つきで粘土を伸ばしていたが、徐々に慣れてくると慎重に器の厚みを測りながら、それぞれ思い思いの納豆鉢を作っていた。納豆鉢は工房で焼き上げ、約1カ月後に完成する。
参加した小学生は「粘土を張り付けるのが難しかった。うまく焼きあがるか楽しみ」「自分で笠間焼を作るなんて初めての体験で、とても楽しかった。納豆鉢ではやく納豆が食べたい」と今から焼き上がりが楽しみな様子だった。
体験教室を企画した水戸商工会議所の古山哲央さんは「自分で作った世界に一つだけの納豆鉢で食べる納豆は格別おいしいのでは。この機会に納豆をもっと好きになってもらえれば」と期待を寄せる。
同所では現在、「親子で考える納豆レシピコンテスト」を開催している。部門は小学生、大人の2部門。応募締め切りは9月10日。