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茨城県立歴史館で一橋徳川家記念室「武具・刀剣」展 開設30周年記念グッズ販売も

「刀 無銘 貞宗(さだむね)」

「刀 無銘 貞宗(さだむね)」

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 茨城県立歴史館(水戸市)の一橋徳川家記念室で現在、「武具・刀剣」展が開催されている。

華やかな梅花皮研出朱鞘打刀拵(かいらぎとぎだししゅざやうちがたなこしらえ)

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 江戸時代、徳川将軍家の身内として遇された一橋徳川家に伝来し、同家より茨城県に寄贈された名宝を紹介する同展。

 8代将軍・徳川吉宗から一橋徳川家初世・宗尹(むねただ)が拝領した「刀 無銘 康継」、2世・治済(はるさだ)が孫に贈った「刀 無銘 貞宗」、尾張徳川家から伝来した「太刀 銘 定利」をはじめ、朱塗や螺鈿(らでん)、金銀銅などを使った華やかで精緻(せいち)な拵(こしらえ)と刀装金具のほか、刀剣とともに武家の「武」の象徴ともいえる「弓馬」の道具などを展示する。

 古文書との照合によって新たに判明した、一橋徳川家の刀剣類の伝来について解説するほか、記念室入り口には、来館者に向け解説の紙面も用意する。

 4月1日からは、同室開設30周年を記念し作成したオリジナルマスキングテープを販売する。同館によると、葵の紋や和風の模様のデザインの落ち着いた色合いで、幅広い世代に人気という。

 同館スタッフは「徳川一門でも最高位を占めた徳川将軍家、御三家、御三卿の歴代が愛でた刀剣や拵(こしらえ)を通じて、武家の美意識を体感していただければ」と来館を呼び掛ける。

 入館料は、一般=150円、高校生=80円、高校生以下・70歳以上無料。月曜休館。5月6日まで。

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