アクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県大洗町)で5月14日、オーストラリアンスウェルシャークの卵の展示が始まった。
オーストラリアンスウェルシャークはメジロザメ目トラザメ科のサメで、南西部太平洋からオーストラリア南部の浅海から水深60メートルまでに生息する。全長は最大で約150センチ。日本近海に生息するナヌカザメに近い種類で、危険が迫ると海水を飲み込んで腹を膨らませて身を守る習性がある。英名の「スウェル」は「膨らむ」を意味する。
展示している卵の大きさは約12センチ。ナヌカザメの仲間の卵は形と大きさから「人魚の財布」と呼ばれる。日本に生息するナヌカザメの卵の殻の表面は平滑だが、本種の卵には波打つ模様の凹凸がある。模様の意味は分かっていない。発生は順調に進んでおり、卵の中でサメの赤ちゃんが成長する様子も観察できる。
同館は5月上旬に卵を入手した。同館広報担当者によると、同館ではこれまでオーストラリアンスウェルシャークを飼育した事例がなく、同館の飼育員にとっても卵やふ化した子ザメに接するのは今回が初めてという。
2025年12月現在、同館はサメ55種を飼育する「サメの飼育種類数日本一」(国内水族館団体加盟施設対象、アクアワールド茨城県大洗水族館調べ)を誇る。サメの生態解明に向けた繁殖にも力を入れており、展示場所の5階「さめっこるーむ」では、同館生まれのサメの赤ちゃんとともに、サメ類の繁殖研究の最新情報を紹介している。
展示は卵のみで、成魚の展示はない。生きものの状況により内容などが変更となる場合がある。
開館時間は9時~17時。6月23日・24日休館。入館料は、大人=2,300円、小中学生=1,100円、幼児(3歳以上)=400円。