茨城県庁で2月9日に開かれた「女性活躍・働き方応援シンポジウム」のアーカイブ配信が2月13日、始まった。

大井川県知事と「茨城県女性リーダー登用先進企業」表彰を受けた3社の代表者

　主催は、茨城県といばらき女性活躍・働き方応援協議会。当日は、県内を中心に約110人が来場したほか、オンライン配信で約230人が視聴。職場でリーダーとなる女性人材の育成や管理職・役員への登用促進に積極的に取り組み、登用実績が優れている企業に対する「茨城県女性リーダー登用先進企業」の表彰が行われ、特別優良賞＝橋本ブラシ製作所（美浦村）、優良賞＝大貫工務店、トレンディ茨城（以上、水戸市）の3社が受賞した。

　基調講演では、弁護士の菊間千乃さんが登壇。経済・教育・政治参加などの分野で世界各国の男女間の不均衡を示す「ジェンダーギャップ指数」における日本の現状を元に課題などを分析。弁護士として働く中で感じた実体験などを交えながら、企業や女性自身のあり方の提言、男女共同参画基本計画などを説明した。菊間さんは「自分の人生の主人公は自分」と話し、「どっちにしようではなく、やりたいことは全部やりきったといえる人生を送ってほしい」とエールを送った。

　トークセッションでは、「ワーク・ライフバランス」の小室淑恵さんをファシリテーターに、ペンギンシステム（つくば市）の仁衡琢磨さん、サイボウズ（東京都）の勝沢賢一さん、トレンディ茨城（水戸市）の谷萩寛子さんが「多様性」「働き方」などをテーマに、それぞれ自社の取り組みや自身の体験を語った。

　現在、茨城県の特設サイトではアーカイブ配信を開始。基調講演とトークセッション内容をまとめたグラフィックレコーディングも公開している。配信は3月9日まで。