水戸ホーリーホックが10月26日、樹森大介監督との契約を解除し、森直樹さんの新監督就任を発表した。
水戸ホーリーホック(以下、水戸)は第12節を終えて直近のリーグ戦で6連敗を喫し、2勝3分7敗、勝ち点9の17位。前日の25日にはFC東京に0-6で敗れていた。森さんは現在、フットボールダイレクター(以下、FD)。10月27日に予定する監督登録が承認されれば、28日のルヴァンカップ1stラウンド4回戦・セレッソ大阪戦から采配を取る。
同日、クラブハウス「アツマーレ」(城里町)で取材に応じた小島耕社長は、FC東京戦の後に本間幸司ゼネラルマネージャー(=GM)と話し合い、解任を決めたと明かした。「直近の試合の流れを見ている中で、明らかに選手たちが自信を失い、監督も自信を失っていた。ここで変えなければ傷口が広がってしまう。悪循環を早く断ち切った方がいいという思いでこのタイミングにした」と説明する。
この日、選手たちを前に小島社長は3つのことを伝えたという。クラブを支えるファン・サポーターやパートナー企業、地域の人たちのためにもう一度一つになること、自信を取り戻せば鹿島戦や京都戦のような試合ができること、そして「樹森大介のために絶対にJ1残留しよう」という言葉。選手の中には目に涙を浮かべる人もいたという。樹森監督もクラブを訪れ、選手たちにあいさつした。
小島社長は時折言葉を詰まらせながら「樹森を成功させてあげたかった。うまくいかないのはクラブの力が足りない、ひいては僕の力が足りないということ。彼のためにも、このクラブがJ1でサバイブすることが恩返しだと思う」と話す。
本間GM、森FD、樹森監督の3人は同い年。小島社長は「普段は仲のいい彼らが、このクラブのためにと激しく議論している姿を見てきた。本当に申し訳なかった」とも。
本間GMは「結果が出ない時、最初に責任を取らなければいけないのが監督の宿命かもしれないが、それを支えきれなかった僕たちスタッフも大きな責任を感じている」と話し、樹森監督がチームに残したものとして、ボールを大事にするサッカースタイルや、クラブの歴史や思いを選手に伝えてきたことを挙げた。今後は本間GMが森さんが担当していたフットボールダイレクター業務をGMの業務の中で行い、新任は置かない。
樹森監督は「J1残留に向けて戦う選手たちに、一人でも多くの皆さまからスタジアムで力強い後押しをいただけることを願っている」とコメント。
小島社長は「今日はクラブがまた一つになってリスタートできる日になったと思う。残り26試合、しっかりとここから立て直して戦っていきたい」と意気込む。