水戸ホーリーホック(水戸市)が5月7日、石岡市・桜川市・筑西市の3市を新たにホームタウンに追加すると発表した。
今回の追加で、ホームタウンは既存の15市町村と合わせて18市町村に拡大する。同クラブは2年前から3市と協議を進め、既存15市町村の承諾を得たうえで4月上旬にJリーグへ正式に申請。4月末のJリーグ経営会議で承認された。会見には小島耕社長、推進協議会会長の高橋靖水戸市長、3市の市長が出席した。
3市選定の決め手について、小島社長は水戸との地理的・歴史的な親和性、現役・元在籍選手の出身地であることなどを挙げる。「2年ほど前から3市とコミュニケーションを重ねてきた。県北からの来場者も増えており、本拠地を広げることでファン層やスポンサーの多様化につながる」と小島社長。アカデミー強化を進めながら地域で愛される存在を目指す方針も示した。
3市での具体的な活動として、サッカー教室や出前授業、職業体験などを順次行う。各市から1人ずつ選手を選ぶ「PR大使」も新たに設け、選手編成が固まる7月にドラフト会議形式で決定する。
石岡市の谷島洋司市長は、同市出身の内田優晟選手と、ジュニアユース監督を務める飯田優二さんが同クラブに在籍することを紹介。「シンボルマークの『葵の紋』に、水戸藩の分家である石岡との縁を感じる」と話す。筑西市の設楽詠美子市長は同市育ちの飯田貴敬選手について、「市民を挙げて応援している。子どもたちの憧れになっている」と期待寄せる。桜川市の大塚秀喜市長は「水戸ホーリーホックは地域に根ざしたクラブとして、サッカーを通じて多くの夢と感動を与えてくれた。桜川市生まれの飯田選手は私たちの目標そのもの」と話す。
高橋市長は「3市が加わったことで、ホームタウンの人口は2022年時点の約99万人から約110万人に拡大する。茨城県人口の約3分の1を占めることになり、支持層を大きく広げられる」と説明。同クラブが4月に発表した中期経営計画「GO J1からGO ASIA」も踏まえ、推進協議会としてサポーター層拡大に取り組む考えを示した。
小島社長は「サッカーに限らず、スポーツの接点を3市の皆さんと作っていきたい。結果として街の活性化につながれば非常にうれしい」と話す。