水戸の震災4日目-復興への槌音響く

傾きながらも必死に役目を果たしている信号機

傾きながらも必死に役目を果たしている信号機

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 東日本大震災から4日目を迎えた3月15日、水戸市内は大きな被害を受けたビルや倒壊の恐れのある建物などの修復工事が始まった。

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 塔屋に大きなひび割れが入り通行止めが実施されていた愛恩幼稚園(南町)や全面ガラス張りの一部が割れた茨城いすゞビル(五軒町)などでは復旧工事が始まり、復興へ向けて作業が進められた。

 市内は依然としてJR、常磐自動車道などは開通していないものの、那珂川に架かる国道394号線万代橋通行止めが解除になるなど、一部を除いて道路の復旧作業が進んでいる。その反面、ガソリンスタンドはどこも2~3時間の給油待ちとなり、市内のガソリンスタンドは在庫切れが続出している。そのため、ガソリン不足で遠隔地から来る作業員らが現場に来られないなどの作業の遅延が心配される。

 入店規制していたスーパーやコンビニなどは商品の入荷が進み、徐々に規制を解除。下市ジャスコ店(本町)、ミーモカスミ店(南町)などは午後には待たずに入店できる状態になった。個人経営の店舗も店を開くところが出始め、トイレットペーパーなどを個人薬局で買い求める姿も。

 罹災(りさい)証明の受け付けを始めた水戸市役所では、市民向けの食料の配布をこの日で終了。給水や仮設トイレの使用などは引き続き実施を予定する。

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