東日本大震災で甚大な被害を受けた2011年の茨城県で、水戸経済新聞の年間PV（ページビュー）ランキング1位に輝いたのはご当地ヒーロー「イバライガー元気牛乳人気に」だった。

　特徴的なのはトップテンのうち8本の記事が震災関係だった点。水戸経済新聞では電気や水道などのライフラインが途絶した中、3日目から震災翌日の水戸周辺の状況を配信。県外からのアクセスが相次ぎ、連日水戸や茨城の状況を把握しようという人々の関心を集めた。水戸経済新聞の記事を通してテレビ、新聞などマスコミからの取材を受けた被災者や復興関係者も多く、反響の大きさを知ることができる。震災関連画像でも当日の被害を伝えた写真が多くのアクセスを集めていた。

　ランキングは今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. イバライガー元気牛乳人気に－県内スーパーなどで販売（8/24 ）
2. 東日本大震災から1週間－水戸周辺の市町は復旧遅れる（3/18）
3. 水戸の震災2日目―余震続くも徐々にライフライン回復（3/13）
4. 水戸で常磐線などの復旧作業が本格化－水戸京成百貨店も全館営業再開へ（3/22）
5. 水戸駅南北通路が開通－常磐道も水戸・いわき間復旧（3/21）

6. 水戸の震災4日目－復興への槌音響く（3/15）
7. 水戸市全域で水道復旧－震災から6日目（3/17）
8. イバライガーR被災地に登場－子どもたちに勇気と力を（4/3）
9. 水戸で「ゆるキャラ大集合 in 茨城」－呼ばれていないのに「わら納豆男」も（6/25）
10. 水戸の震災3日目－復興へ市民有志の炊き出しも（3/14）

　一方、震災からの復興を印象付ける明るい話題もランクイン。水戸の映画「桜田門外ノ変」のロケセットで開かれた「ゆるキャラ大集合」イベントに納豆男が登場した記事が9位に入ったほか、イバライガーの活躍が1位と8位にランクイン。ヤフートピックで話題となった「イバライガーが茨城県警ポスターに－防犯訴える」はランキング入りを逃した。

　水戸経済新聞では2012年も、水戸と周辺市町村の身近な情報を発信。水戸経済新聞では2012年も、水戸と周辺市町村の身近な動向を、いち早く伝えていきたい。