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水戸に起業支援施設「M-WORK」 高校生起業家1位のまちへ

起業支援施設「M-WORK」外観

起業支援施設「M-WORK」外観

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 「M-WORK」は、水戸市中心市街地の活性化を目指す「水戸ど真ん中再生プロジェクト」が手掛けるプロジェクトの一つ。「高校生起業家を生み出す」「バンドのようにベンチャーを結成する」を主方針とする。ファッション通販サイトを運営する「エニグモ」の須田将啓さんがM-WORK社長に就き、起業を目指す個人、法人や学生に居場所や交流の場を提供する目的で、昨年から準備を進めてきた。

「M-WORK」地下1階

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 建物は、東京オリンピック前に建築された築50年ほどのビル。空きビルとなっていたが、須田さんが学生時代に通った愛着のあるビルだったこともあり、購入を決断。ビルの補修・改修工事に必要な資金はクラウドファンディングで呼び掛け、オープン当日の朝に目標金額の500万円を達成。11月22日の終了までの間、リターンを追加し、引き続き支援を呼び掛ける。

 敷地面積は、440平方メートル。地下1階に黒板やプロジェクターなどを設置したイベントスペースとして「まちみとラボ」と共同運営するほか、1階には茨城初上陸となるカフェ「BYRON BAY COFFEE(バイロンベイコーヒー)」が出店。2階と3階はコワーキングスペースとして運営し、会社登記やバーチャルオフィスとしての利用も可能。屋上にはテーブルやソファなど、多目的利用スペースを設け、施設を利用する人が交流できる場としても提供する。

 コワーキングスペースはベンチャーを目指す個人や法人、フリーランスのサードスペースとして、11月1日から利用可能。料金は、年内に限り月額3,000円~、ドロップインは1日=1,000円、4時間=600円。起業に興味のある高校生は無料。起業関連の講演会開催や高校生のアイデアを掘り起こす「ビジネスプランコンテスト」、法人設立のフォローも行う予定。

 須田さんは「若いうちにベンチャー起業することで、地域の活性化につながる。今は、もし失敗してもリスクは限りなく少ない」と話す。「その経験は、本気で学びたいことに気付けるだけでなく、その後の進学にも生きた知識となって役立つはず。高校生がバンドを組むように、自由な発想でベンチャーを結成してほしい。クリエーティブなエネルギーをビジネスに転換してもらえたら」と期待を寄せる。

 利用時間は8時~22時。

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