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水戸の洋食店「花きゃべつ」にご当地プリン 茨城の新名物目指す

(後列左から)北山さん、嶋田さん(前列左から)飯田さん、畑岡さん

(後列左から)北山さん、嶋田さん(前列左から)飯田さん、畑岡さん

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 「洋食屋 花きゃべつ」(水戸市南町、TEL 029-306-6850)が1月20日、茨城県央・県北の生産者で組織する「おしゃらぐ農園」とのコラボスイーツ「茨城おしゃらぐプリン」の販売を始めた。

「茨城おしゃらぐプリン」

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 1981(昭和56)年12月、コーヒーショップとしてオープンした同店。2016(平成28)年に南町に移転し、現在嶋田淳さんが2代目店主を務める。

 先代から味を受け継いだ看板メニューのオムライスをはじめ、常陸牛肉を使った自家製ローストビーフやハンバーグ、水戸名物の納豆を使った「納豆ハヤシオムライス」などを提供する。

 コラボスイーツの新商品「茨城おしゃらぐプリン」は1個(100ミリリットル入り)=380円。同店では移転当初の2016(平成28)年から、「喫茶店のたまごプリン」「ハチミツ和三盆の白雪たまごぷりん」など新商品開発を行ってきた。

 材料は、夫婦2人で営む農園「まったり~村」(常陸太田市)の「白雪たまご」と、200年間変わらない伝統製法で作っているという岡田製糖所(徳島県)の「阿波産最高級和三盆」、東毛酪農(群馬県)の63℃低温殺菌ノンホモ製法「生クリームの浮かぶ牛乳」、乳化剤や安定剤などの添加物を使っていない生クリーム、水戸市の養蜂家が生産するハチミツを使うほか、味変用にバニラエスプレッソを添える。

 「おしゃらぐ」は茨城弁で「おしゃれ」の意味。ラベルには、「おしゃらぐ農園」に加盟する生産者らが育てる野菜や果物が描かれている。

 嶋田さんは「特長は、店で出す味のはっきりしたデミグラスソースのオムライスの後でも食べやすく、卵の風味が感じられるところ。卵自体が生臭さもなく、あっさりしているがコクがあり、卵が苦手なお子さんでも食べられる」と自信を見せる。

 同商品では、里山の暮らしを発信する茨城県央・県北地区の生産者らで組織する「おしゃらぐ農園」とのコラボ商品として茨城県の新名物を目指す。

 おしゃらぐ農園社長の飯田萌美さんは「嶋田さんは、里山の魅力を発信したいという私たちの思いに共感してくれた。選んでもらえるものになれば」と話す。

 おしゃらぐ農園メンバーで同店に卵を納品する北山郷子さんは「団体のメンバーは他業種でも助け合っている仲間。今回のプリンなどを通して、地域の食材に興味を持ってもらえたら」と話す。

 今後は、「おしゃらぐ農園」加盟生産者の作る農作物や笠間市で「笠間茶屋」や民泊を運営する畑岡久美子さんが作った梅シロップなどを使い、プリンのバリエーションを増やす予定という。

 嶋田さんは「新商品のプリンを入り口に、たくさんの人に知ってもらうことで農家さんにもつながっていく。コロナ収束後には、おしゃらぐ農園メンバーが運営する古民家民泊や里山体験などの情報も発信していけたら」と意欲を見せる。

 同商品は店舗のほか、通信販売でも取り扱う。3個セット=1,240円、6個セット=2,480円、9個セット=3,720円、12個セット=4,960円。(送料別)申込みは店頭、ファクス、オンラインショップで受け付ける。

 営業時間は11時~18時。日曜・祝日定休。

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