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水戸のバンビ鞄工房が困窮世帯の子どもへランドセル寄贈 県内NPO法人を通じて

(左から)寄贈するランドセルを持つ沼田常務、「子どもフードパントリー茨城」山内さん、古山さん

(左から)寄贈するランドセルを持つ沼田常務、「子どもフードパントリー茨城」山内さん、古山さん

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 水戸のランドセル・カバン販売店『バンビ鞄(かばん)工房』(水戸市笠原町)が3月10日、「子どもフードパントリー茨城実行委員会」を通じて生活困窮世帯の子どもたちに計11個のランドセルを贈呈した。

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 同店は水戸市とつくば市に展開するランドセル・かばん専門店。職人による手作りのランドセルと県内全域の学校指定バッグの製造・販売を手がけ、職人による手縫いのランドセルを中心にそろえる。

 常務取締役の沼田邦郎さんは「これまでにランドセルを寄贈したことはあったが、転売されることもあった。地域の困り事に寄り添うNPOの活動に共感し、困っている人にきちんと届けたいという思いから、今回の贈呈を決めた」と話す。

 「子どもフードパントリー茨城」には県内21市町村の34支援団体が所属する。所属団体の一つ「つくば子ども支援ネット」代表の山内ゆかりさんによると、現在県内では10人に1人が困窮世帯に当たるという。「生活保護対象のボーダーライン層には、声を上げられないひとり親世帯や困難を抱える家庭が多く存在する」と山内さん。

 今回寄贈したのは、同社旧モデルのランドセルと巾着の11セットで、いずれも新品。これらは同団体を通じて県内の困窮世帯の11人の子どもたちに贈呈される。

 NPO法人「セカンドリーグ茨城」の横須賀聡子理事長は「行政が把握できない生活困窮者は大勢いる。こうした活動を通して、彼らが声を上げられる環境づくりをしていきたい」と話す。

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