プレスリリース

株式会社NovAccel、ポストシードラウンドで12億円の資金調達を実施

リリース発行企業:株式会社NovAccel

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次世代のがん治療を支える医療用ラジオアイソトープ製造のための小型超伝導加速器RiSAの開発を行う株式会社NovAccel(本社:茨城県土浦市、以下「NovAccel」)は、ポストシードラウンドにおいて、既存投資家であるUTEC6号投資事業有限責任組合(以下、「UTEC」)に加え、新たにファストトラックイニシアティブ4号投資事業有限責任組合(以下、「FTI」)、DCIベンチャー成長支援2号投資事業有限責任組合(以下、「DCI」)、株式会社アトックス(以下、「ATOX」)、株式会社ヨシダ(以下、「ヨシダ」)などを引受先とする第三者割当増資により12億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
今回の資金調達により、原料となるラジウム226(Ra-226)の国際的な調達体制の強化、および医療用ラジオアイソトープ製造設備の年内完成に向けた設備投資を一段と加速させてまいります。
また、今回の出資を機に、新たにFTIから木村紘子氏が社外取締役として就任いたしました。

■ 資金調達の背景と目的
NovAccelは、がん治療法で注目される標的アルファ線療法(TAT)に不可欠なアクチニウム225(Ac-225)の安定的なグローバル供給体制の構築を目指しています。今回の資金調達により、以下の4点を重点的に推進いたします。
- 国際的な原料調達網の確立NovAccelは2025年9月、国際原子力機関(IAEA)が主導する「グローバル・ラジウム・イニシアティブ(Global Radium Initiative)」に国内民間企業として初めて参画いたしました。現在、各国政府や公的機関と、Ac-225の原料となるRa-226の調達に向けた具体的な交渉を進行中であり、今回の資金を充当いたします。
- 加速器製造設備の完成(2026年10月予定)独自開発を進めている超伝導加速器RiSAの開発およびアイソトープ製造設備の整備は順調に進捗しております。2026年10月の完成に向け、最先端の設備導入とエンジニアリング体制を強化します。
- 高純度抽出技術の実装先日発表した「Ac-225の高純度抽出成功」を受け、2026年4Qからのサンプル提供に向けた製造プロセス(SOP)の確立を急ぎます。今回調達した資金を活用し、Ac-225の大量生産に向けた放射線遮蔽グローブボックスの導入や自動抽出装置の開発等を推進するとともに、GMPに準拠した製造体制の確立を目指します。
- ATOX、ヨシダとのパートナーシップ
放射線管理や遮蔽、医療用ラジオアイソトープ(RI)の分野で深い知見と実績を持つ2社を事業会社パートナーとして迎えました。長年にわたる放射線管理業務の経験に基づき、製造過程における安全管理や高度なハンドリング技術の最適化を図り、安全な製造体制のもとで高品質なAc-225の安定的供給の実現を目指してまいります。


■投資家からのコメント
FTI 木村紘子氏
NovAccelは、我が国が培ってきた高エネルギー物理学の英知である超伝導電子加速器技術を基盤に、物理、医学、事業の専門家が集結した稀有なスタートアップです。FTIは、ライフサイエンスのフロンティアを切り拓く投資活動を続けてまいりました。 創薬・デバイスといった枠組みを超え、加速器という「技術の種」から医薬品原料の供給に挑む同社の試みは、既存の市場に新たな一石を投じるものと確信しています。特にAc-225の供給課題の解決に資する本プロジェクトは、次世代医療の基盤を支える極めて意義深いものであり、今回この大きな挑戦を共に歩めることを大変嬉しく思っています。



FTI 木村紘子氏



UTEC 郷治友孝氏
UTEC 郷治友孝氏
昨年7月にUTECより実施したシードラウンド7.3億円に引き続き、この度のポストシードラウンドをもってNovAccelの資金調達額は累計で約20億円となります。この間NovAccelは、政府および放射性医薬品業界の高い期待と真摯なご協力のもと、当初想定を超えるペースで、原料となるRa-226のサプライチェーンの構築、高純度でのAc-225の抽出技術の実証、年内4QからのAc-225のサンプル提供のための加速器製造設備の整備を進めて参りました。このような進捗を評価いただき、我が国ベンチャーキャピタル業界を牽引されてきたFTI様とDCI様、放射線管理や医療用ラジオアイソトープで我が国随一の知見と実績を有するATOX様とヨシダ様を新たにお迎えすることができたことを、心から嬉しく思います。日本が放射性医薬品製造の分野で世界を牽引できるよう、UTECとしてNovAccelのより一層の進展に向けて協力させていただくことを誇りに思っております。




大和企業投資株式会社(DCI) 三浦尚之氏
標的アルファ線療法は、次世代のがん治療として大きな期待を集めている一方で、医療用RIの安定供給体制が確立されていないことが、これまで普及の大きな制約となってきました。NovAccelは、物理・核医学をはじめとする多様な専門領域のプロフェッショナルが結集した強力なチームにより、この難易度の高い社会的課題に正面から挑んでいます。かねてよりコミュニケーションを重ねる中で、NovAccelであれば次世代医療を支える基盤づくりに大きく貢献していけると確信しています。
今後は株主として、NovAccelの挑戦を継続的に支援してまいります。




大和企業投資(DCI) 三浦尚之氏


ATOX
次世代がん治療として期待されるTAT(標的アルファ線治療)において、その中核を成す放射性同位元素 Ac-225 は、世界的な供給不足により治療や研究の進展が制約されています。
NovAccel社は、日本が培ってきた加速器技術を基盤に、Ac-225の安定供給に向けた現実的な道筋を示すことで、この構造的課題の解決に取り組む革新的スタートアップ企業です。
当社は、本取り組みの事業性および将来性を評価し、NovAccel社の事業成長を中長期的な視点で支援してまいります。

ヨシダ
株式会社NovAccelへの出資を通じて、革新的な医療の発展に向けた挑戦のパートナーとなれることを大変嬉しく思います。 当社が長年にわたり原子力・廃炉事業で培ってきたグローブボックスの気密性や遮へい技術を、NovAccelへ最大限共有することで、Ac-225の安定的なグローバル供給体制構築という同社の目標達成を力強く後押ししてまいります。 今後もNovAccelと強固に連携し、医療分野における新たな価値創造と社会課題の解決に共に取り組んでいく所存です。



■ RiSAとは
RiSA(Radio-isotope production Superconducting Accelerator)は、株式会社NovAccelが独自に開発を進める小型超伝導電子加速器であり、医療用RIの製造専用に設計されています。特に、現在注目を集める放射性治療用同位元素アクチニウム225(Ac-225)の製造を目指しています。Ac-225は、がん治療において高い治療効果が期待されており、次世代の標的型放射線治療(TAT: Targeted Alpha Therapy)の中核を担う重要な元素とされています。
 ◇RiSAの特徴
 ・加速勾配(加速能力)やエミッタンス(ビーム品質)といった汎用加速器の性能を追求せず、RI製造に必要な小型化と安定運転を重視した専用設計。安価で省電力、容易に増設可能な加速器を実現
 ・4K冷却技術と2.6GHz空洞技術の採用による画期的な小型化

■ 株式会社NovAccelについて
株式会社NovAccelは、最先端の超伝導加速技術を活用し、医療用RIの安定供給を目指すディープテック企業です。独自の技術力を活かし、がん治療をはじめとする医療分野における革新を推進してまいります。

【会社概要】
会社名:株式会社NovAccel
所在地:茨城県土浦市虫掛3706-1
代表者:山下 了
設立:2024年6月
事業内容:医療用超伝導加速器の研究・開発
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社NovAccel 広報担当 下記フォームからお問い合わせください
https://novaccel.jp/contact

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