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水戸芸術館で「立花文穂展」 美術館での個展は初

展示の様子

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 立花文穂(ふみお)さんの個展「立花文穂展 印象 IT‘S A ONLY PAPER MOON」が7月23日、水戸芸術館(水戸市五軒町)現代美術ギャラリーで始まった。

水戸芸術館入口のポスター

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 立花さんは紙、本を素材・テーマに作品を制作しているアーティスト。実家が製本業を営んでいることから、紙、印刷物、文字に着想を得た「よせ集め」「つなぎ合わせ」による作品づくりをしてきたという立花さんは、2000(平成12)年から活版印刷物や大判カメラで撮影した写真、ブロンズによる彫刻など「文字」を基軸にした作品を制作している。

 立花さんの美術館での個展は今回が初めて。同展に合わせて制作した新作とともに、4半世紀に渡る立花さんの創作を総体的に紹介する。「印象」というタイトルの下、印刷・印字と象形(かたどる・かたちづくる)を使った立花さんの創作の思想・思考に深く触れる機会となっている。

 活版加工機を「楽機」として鍵盤楽器とギターとともに音楽を奏でる作品もあり、会期中、立花さんの活版加工機とギター、鍵盤プレーヤーによるセッションを生で聴くことができる「機会 OPPORTUNITIES」ライブを不定期で行う予定。開催日程は、水戸芸術館現代美術センターホームページや公式SNSで告知する。

 同展図録は立花さんが2007(平成19)年から自ら責任編集・デザインを担当し発信する媒体として出版を手がける「球体」の最新号として刊行する。

 立花さんは「一つ一つの作品としてより、展示の全体を通して1冊の雑誌を読みきった感覚になってもらえたら」と話す。初の美術館での個展を水戸芸術館で開催することについては、「開館当初だった大学生の時期からよく来ていたのでうれしい」と笑顔を見せる。

 開場時間は10時~18時。入場料は一般=900円。10月10日まで。

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