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水戸のプロeスポーツチーム「AREA310 LaughTale」、世界大会出場へ

(左から)「AREA310 LaughTale(ラフテル)」のLemon(れもん)選手、Ail3iS(あいびす)選手、Milim (みりむ)選手

(左から)「AREA310 LaughTale(ラフテル)」のLemon(れもん)選手、Ail3iS(あいびす)選手、Milim (みりむ)選手

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 水戸のプロeスポーツチーム「AREA310 LaughTale(ラフテル)」が、9月6日から英国バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで開かれるバトルロイヤルシューティングゲーム「Apex Legends(エーペックス)」の世界大会「Apex Legends Global Series Year3 Championship(以下、ALGSチャンピオンシップ)」に出場する。

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 ALGSチャンピオンシップは5日間にわたり開催され、各地域から選出されたベスト40のチームがチャンピオンの座を懸けて戦う。プロ・アマの選手とチームも参加できる大会で、賞金総額は500万ドル(約6億円)。

 IT会社「アプリシエイト」(水戸市宮町)が運営するプロeスポーツチーム「AREA310」に「Apex Legends」部門が設立されたのは8月25日。日本・韓国チームがメインで戦う「APAC North」地域で開催された予選「Last Chance Qualifier(LCQ)」で3位だったラフテルは予選時、アマチュアチーム。ALGSチャンピオンシップは、予選上位2チームが世界大会に出場できるものだったが、予選2位のチーム「Crazy Raccoon」がメンバーの兵役などの背景から辞退。8月20日にラフテルのコーチを務めるTAKAさんに出場の正式招待があったものの、ラフテルには運営母体がなく資金面の課題があったほか、メンバーの1人が17歳で保護者(または代理)の同伴が不可欠であることなどから、出場辞退も視野に入れざるを得ない状況だったという。

 8月22日にTAKAさんが、X(旧ツイッター)で支援を呼びかけたところ、投稿を知った「AREA310 PUBG部門」のファンからアプリシエイトの和田幸哉社長へと連絡が入り、23日にほぼ無条件でチームを受け入れ、サポートすることが決まった。24日には大会運営本部から「AREA310」としての大会出場の許可を得て、25日にはエーペックス部門を設立。「AREA310 LaughTale」としての所属と出場が決まった。9月5日には、JX金属による「AREA310」へのスポンサー契約も発表された。

 TAKAさんは「チームとしての利益より日本のeスポーツに貢献したい思いや、目の前につかめそうな夢があるのにつかめない可能性がある若者に手を差し伸べて一緒につかみたいというAREA310の思いにも強く感銘を受けた」と振り返る。

 ラフテルは、ゲーム歴12年でAPEXプレー歴3年半のLemon(れもん)選手、ゲーム歴9年でAPEXプレー歴3年のAil3iS(あいびす)選手、ゲーム歴10年でAPEXプレー歴3年のMilim(みりむ)選手とコーチのTAKAさんによるチーム。選手は、個人としてエーペックスの世界大会への出場経験やゲーム内最高ランクを競う「日本最速プレデター」2位になるなどの実績を持つ。チームとしては、今年の予選で3位に入っていることから来年の「ALGS Year4」でのプロリーグで戦うことが決まっている。

 Lemon選手は「せっかくの世界大会なので楽しみたい」、Ail3iS選手は「結果を求める気持ちはあるが、求めすぎず楽しみたい」、Milim選手は「練習期間は短いが、良い結果が残せたら」と、それぞれ話す。TAKAさんは「今回与えられた機会を無駄にせず、上を目指す」と意気込む。

 チームはグループBに所属。試合時間は、6日・7日=日本時間18時~。各グループと総当たり戦となるため6試合×3セットの18試合を行う。8日以降は敗者復活戦、準決勝、決勝となる。試合は、ユーチューブやツイッチ、TikTokの大会配信チャンネルと公式パートナーによる観戦パーティーで観戦できる(出場表示名はAREA310)。

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