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那珂市とJR東日本水戸支社が連携協定 水郡線沿線エリアの価値最大化目指す

(左から)小川支社長、先崎市長

(左から)小川支社長、先崎市長

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 那珂市とJR東日本水戸支社が9月29日、包括連携協定を締結した。

締結式に参加したJR東日本水戸支社と那珂市の関係者ら

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 協定により、地域の課題解決、地域経済の活性化や移住・定住促進等の取り組みを通じて、水郡線沿線エリアにおける価値の最大化を目指す。

  那珂市は人口約5万3000人。水郡線の駅が9駅あり、県北地域の玄関口として、農業振興や道の駅構想などによる「活力あふれるまち」を推進している。JR東日本のECサイト「JREモール」のふるさと納税返礼品では、同市にある水戸農業高校とのオリジナル返礼品などを販売する。

 連携協力するのは、「食の振興およびブランドの発信に関すること」「地域活性化に資する取り組みの推進に関すること」「ふるさと納税の推進に関すること」「移住・定住促進等を主にした持続可能なまちづくりに向けた相互協力の深度化に関すること」「そのほか、地域経済の活性化および市民サービスの向上に資すること」の5つ。

 先崎光(正式には立つ崎)那珂市長は「今後、多くの分野でさまざまなノウハウを生かし、連携させていただきながら、那珂市の活力づくり、住みよいまちづくりに取り組みたい」と話し、10月に始まる茨城デスティネーションキャンペーン(以下、茨城DC)について、「駅からサイクリングや産業祭を上菅谷駅前で開催するなど、JR東日本水戸支社と連携したイベントを予定している。那珂市の魅力を積極的にアピールし、 地域経済の活性化につなげていきたい」と意気込む。

 JR東日本水戸支社の小川一路支社長は「これまでも那珂市については、農作物を東京方面の駅で販売したり、販路拡大に向けたマッチングなどの取り組みをしたりしてきた。那珂市は公共交通も含めていいポジショニングで、東京方面からも足を運びやすい地域。協定を一つのきっかけに地域活性化の力になれれば」と話す。「茨城デスティネーションキャンペーン(以下、茨城DC)直前のタイミングでの締結ということで、非常に弾みになる。那珂市の豊富な地域資源などの魅力発信も行いながら、世の中の人々に笑顔になっていただけるような取り組みをしていきたい」とも。

 調印後、10月に始まるJR東日本水戸支社の「駅からサイクリング」に合わせた那珂市制作の動画が披露され、サイクリストの一人として出演した先崎市長や那珂市の特産品などの話題に花が咲いた。

 連携協定後の取り組みとして、10月に始まる茨城DC期間中、「駅からサイクリング」や上菅谷駅前での産業祭開催などを予定する。

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