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水戸の本間幸司さん引退試合に4622人 息子の幸亜選手と「親子対決」も

ピッチで観客にあいさつする本間幸司さん

ピッチで観客にあいさつする本間幸司さん

 水戸ホーリーホック・本間幸司ゼネラルマネージャー(GM)の引退試合「水戸ホーリーホック対KOJI ALL STARS」が6月14日、ケーズデンキスタジアム水戸(水戸市)で行われた。

本間幸亜選手との「親子対決」シーン

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 本間さんは1977(昭和52)年生まれの茨城県日立市出身。1999(平成11)年に水戸ホーリーホック加入後、26年間にわたり守護神としてプレーし、J2通算576試合に出場した。2024シーズンで現役を引退し、現在は同クラブのGMを務める。

 引退試合のコンセプトは「花道じゃない、挑戦状だ。」。本間GMの盟友やOBで構成する「KOJI ALL STARS」と、現役の水戸ホーリーホックが対戦する形式で行われ、「KOJI ALL STARS」の指揮を木山隆之さんが、水戸を樹森大介監督が率いた。「KOJI ALL STARS」には小野伸二さん、岡野雅行さん、伊藤涼太郎さん、齋藤俊輔さん、高崎寛之さん、木下康介さん、鈴木隆行さんなど水戸ホーリーホックでプレーした歴代選手や本間さんとの縁のあるメンバーが顔をそろえた。本間GMは前半「KOJI ALL STARS」のゴールマウスに立ち、後半は背番号1で水戸のゴールを守った。水戸ホーリーホック発表のこの日の観客数は4622人。

 試合は前半、「KOJI ALL STARS」が3-2でリードして折り返し。後半28分に本間GM自らがペナルティーキックを決めて6-6の同点に追いつく場面もあったが、水戸ホーリーホックのジュニアユースに所属する本間GMの息子・本間幸亜選手がサプライズで「KOJI ALL STARS」に途中出場し2得点を挙げ、最終スコアは8-6で「KOJI ALL STARS」の勝利。「親子対決」を制した。水戸は粟飯原尚平選手、鳥海芳樹選手、渡邉新太選手、板倉健太選手、本間GMの2得点で、「KOJI ALL STARS」は梅田魁人選手、安藤瑞季選手、森勇人選手、伊藤涼太郎選手、齋藤俊輔選手の2得点、本間幸亜選手の2得点でゴールを重ねた。

 試合中はゴールキーパーの本間GMがコーナーキック時に攻撃参加する場面もあったほか、現役選手の鋭いシュートに対して横っ跳びでセーブする場面もあるなど、現役時代を思わせるプレーも見せた。水戸ホーリーホック側もファンサービスの遊び心を発揮。ゴールキーパーの西川幸之助選手が安藤晃希選手のユニホームを着てフォワードとして出場し、ゴールキーパーの松原修平選手は根本凌選手のユニホームで出場するなど、観客を沸かせた。

 ピッチ上は終始和やかな雰囲気に包まれ、スタンドには現役時代を知るサポーターが詰めかけ、これまで掲げられてきた「幸司とJ1へ」の横断幕に加えて、サポーターから本間GMへの新たなメッセージ「幸司とアジアへ」と書かれた横断幕も登場した。

 試合前にはサイン会や写真撮影会、トップチームスタッフが参加するサッカー教室、本間GMにまつわるクイズ大会「本間幸司王決定戦!」、応援ソングアーティスト・宇宙まおさんによるミニライブなどの参加型イベントも行われた。

 試合終了後には、ピッチ上で引退セレモニーが開かれた。水戸ホーリーホックの松原修平選手は「浩司さんとは1年間、ライバルとしてプレーさせてもらった。常にいろいろ指導してくれて、対戦相手の時もすごくフレンドリーに接してくれて、最高の兄貴だった。コージとアジアに行けるよう、僕ら選手は一生懸命頑張ります」と感謝の言葉を贈った。

 観客に向け、本間GMは「今皆さんの笑顔だけで今日頑張りました。本当にうれしい。KOJI ALL STARSのみんな、ありがとう。久しぶりにみんなの背中越しにゴールを守れたのは最高に幸せだった」と話した。

 「幸司とJ1へ」の横断幕について、本間GMは「J1昇格後、サポーターから『J1に選手として連れていってあげられなくてごめんな』と言われ続けてきた。今日J1の選手たちのゴールを守れたことが、僕なりの恩返しだった」と振り返り、新たに掲げられた「幸司とアジアへ」」の横断幕に触れて「また大きな目標ができた。これに向かって頑張りたい」と意気込む。

 本間GMは試合を振り返り、「無事に終えられて良かった。試合前からずっと感謝があふれていた。たくさんの人たちが動いてくれてこのイベントができたし、KOJI ALL STARSは僕の尊敬する人や好きな仲間たちが集まってくれた。今のホーリーホックは最強のメンバーだと思うので、その選手たちとOBが戦って、お互い何かを感じてほしかった」と話す。

 息子・幸亜選手との「親子対決」については「まさか息子(幸亜選手)と試合で対戦することになるとは思っていなかった。試合前のアップでゴールキーパーの練習を一緒にしただけでうれしくて感動していた。最後にこういう演出を仕掛けてくれた粋な計らいに感謝したい」と話す。

 「KOJI ALL STARS」を率いた木山さんは、1999(平成11)年から2002(平成14)年まで水戸ホーリーホックの選手として本間GMの先輩でプレーし、2008(平成20)年から2010(平成22)年までは水戸の監督として本間GMを指導した間柄。木山氏は「親友でもあり監督と選手の間柄でもあった幸司から『この試合に来てくれ』と言われて、断る理由などなかった。水戸の歴代の選手たちと、現役の選手たちと一緒に試合ができてとても楽しかった。サッカーはやっぱりいい、素晴らしいなと改めて感じた」と話す。

 本間GMと同級生の樹森監督は「幸司の偉大さを改めて感じた。幸司のためにたくさんのお客さんが集まってくれたし、レジェンド級の素晴らしい選手が集まってくれたのは幸司の人望。本間家とも親しいので、幸亜選手が出てきて(本間GMと)1対1になった瞬間は、不覚にも感動してしまった」と話す。

 ひたちなか市から家族で訪れた柳下知彦さんは「お祭りみたいでとても楽しかった。まさに本間幸司祭り」と話す。長女のあかりさんと長男のひかるさんは「イベントが盛りだくさんで楽しかった。伊藤涼太郎選手や小野伸二選手に会えて、写真も撮れてうれしかった」と笑顔を見せていた。

 知彦さんの妻は「J1残留・定着できるチーム作りを期待している。本間さんには大なたを振るってほしい」と話す。ひかるさんは「J1優勝してほしい。本間幸司さんに(水戸を)任せます」と期待を寄せる。

 本間GMは「プレーヤーとしての人生は終わったが、サッカー人生はまだ続く。現役選手たちの支えになって地域の皆さんやスタジアムの皆さんをたくさん笑顔にできるように精進したい。これからも水戸ホーリーホックをよろしくお願いします」と笑顔を見せる。

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