阿字ヶ浦海岸(ひたちなか市)で活動するゴミ拾いチーム「BLUE OCEAN Ajigaura beach clean team(ブルーオーシャン アジガウラ ビーチ クリーン チーム)」が8月1日、活動開始から3年目を迎えた。
南北に延びる阿字ヶ浦海岸を、メンバー同士で手分けしてゴミ拾いを行う
同チームは2024年7月に発足。現在は土日祝日の朝8時から9時にかけて、同海岸でビーチクリーンを行っている。参加は自由で強制もなく、「できるときにできる範囲で」をモットーに活動している。清掃後には参加者でコーヒーを楽しむ「カフェタイム」が定着しており、無理なく集まれるコミュニティとして機能している。
立ち上げメンバーの田中一正さんは、「『100年先も豊かに暮らせる海・街をつくる。』というビジョンを掲げる地域団体『イバフォルニア・プロジェクト』に関わる中で、日常的に海を清掃する具体的な動きを自ら作っていきたいと考えた」と結成のきっかけを振り返る。そんな折、他所で長年ビーチクリーンを続けていた阿部正宏さんと出会う。サップやサーフィンなどを通して海を身近に感じてきた2人は、「海で遊ばせてくれた地球に、お返しをしたい」と意気投合。その共通の思いが活動の原動力となった。
活動の面白さについて、メンバーの阿部さんは「初対面の人と出会い、自分の知らない話を聞けること」を挙げる。田中さんも「マリンスポーツに縁がない人が『実はやってみたかった』と参加してくれるのは新たな発見」と喜ぶ。一方で、テイクアウト容器のポイ捨てや、海岸近くの高架下の不法投棄といった現状には心を痛めており、阿部さんは「自分の家や家の周りを掃除するのと同じ感覚を持ってほしい」と呼びかける。
サーフィン経験者のメンバー・高畑大輔さんは、海での大きなけがを経験したが、「どんな形でもいいから、海に関わりたい」とゴミ拾いに参加するようになったという。かつて滞在したオーストラリアの経験を振り返り、「現地には自分たちの海を守り、きれいに保つ文化が根付いていた。海に対する価値観の違いを感じた」と話す。その経験を踏まえ、阿字ヶ浦でも海を大切にする文化を育んでいくことの重要性を訴える。
今後の目標について、田中さんは「茨城県初の『ブルーフラッグ認証ビーチ』の取得を目指したい」と意気込む。目標達成に向け、地元住民が能動的に清掃活動に参加する文化を育むことや、通年型の分別可能なゴミ箱「ビーチエコステーション」の設置を構想している。
田中さんは「阿字ヶ浦の海は『阿字ヶ浦ブルー』と呼べるほど美しい。この青い海がある街に住んでいるという誇りを持てれば、自然と海を守る行動につながるはず」と力を込める。
活動日時は土曜・日曜・祝日の8時~9時。参加自由。事前申し込みは不要で、現地に直接集まる。インスタグラムアカウントでも問い合わせを受け付ける。