プレスリリース

IoT潅水「AirRain(R) Eco」屋上緑地の潅水量を84.2%削減、戸田建設と実証

リリース発行企業:BH株式会社

情報提供:

BH株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:澤 規仁、以下「BH」)は、戸田建設株式会社(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)との共同研究として、土壌センサーを用いたIoT潅水装置「AirRain(R) Eco(エアレイン エコ)」による潅水制御の実証を1年間実施しました。

一律のスケジュール制御による前年度実績と比較して、年間潅水量を128.2?から20.2?へと108.0?(84.2%)削減し、期間を通じて植栽の枯損なく、緑地の健全性を保ちながら大幅に節水できることを確認しました。

本成果は、水資源の保全と緑地の維持管理負荷の低減に加え、建物の水使用の最小化を目指す「ゼロウォータービル」の実現にも貢献するものです。緑を守りながら水の消費を抑える、持続可能な都市緑化の運用モデルとなり得ると考えています。


土壌センサー子機で含水率をモニタリングし、最適な水量を潅水します。


■実証の概要


■主な結果
- 潅水量84.2%削減屋上緑化の年間潅水量において、従来のスケジュール制御潅水時の128.2?に対し、土壌センサー制御潅水では20.2?で緑地を維持でき、108.0?の削減(削減率としては84.2%)を実証、システムの節水有意性が確認されました。

- 季節に追随3~11月の潅水量削減率80%を超えているところに対し、冬季(12~2月)の削減幅は限定的でした。システム導入後は、夏季に多く冬季に少ないという季節変化に追随しながら、スケジュール制御時に比べ大幅に低い水準で推移しました。

- 良好な植栽生育状態屋上緑化において3系統の土壌含水率(40%・30%・20%)を一定に維持した状態で1年間運用し、植栽の生育状況を定点カメラで観察しました。いずれの土壌環境でも枯れや生育状態の悪化は確認されませんでした。また従来のスケジュール型潅水時との比較および、土壌含水率の違いによる生育状態の明確な差は認められず、節水と健全な緑化の両立を実現しました。



屋上緑化潅水量の月別推移(3系統合計)。2024年度は2024年4月~2025年3月、2025年度(実証期間)は2025年8月~2026年7月の実績を、暦月ごとに対応付けて比較。出典: 気象庁ホームページ「過去の気象データ・ダウンロード」(https://www.data.jma.go.jp/risk/obsdl/ )作成: 上記サイトの「つくば(館野)」降水量データを基に戸田建設株式会社が作成


■実証の仕組み
屋上緑化の土壌に含水率センサーを埋設し、含水率の計測値があらかじめ設定したしきい値を下回った場合にのみ潅水します。降雨後、含水率がしきい値を上回っている間は潅水を行いません。センサーおよび制御機器は無線で接続されています。

左:実証場所(グリーンオフィス棟 屋上緑化)、右:屋上緑化に設置した土壌センサー子機


■実証で得られた知見
- 夏季(6~9月)は高温・日射により土壌の乾燥が進むため潅水量が増加し、降水の少ない月(11月・1月)は冬季であっても潅水量が増加するなど、気象条件に応じた潅水が行われました。

- 単位緑化面積あたりの潅水量/日は、スケジュール制御の2.8L/平方メートル に対し、40%制御で0.8L/平方メートル (71%減)、30%制御で0.4L/平方メートル (87%減)、20%制御で0.2L/平方メートル (92%減)であり、しきい値が低いほど潅水量は少なくなりました。


定点カメラによる植栽生育状況の比較(2026年8月3日撮影)


■今後の展開
今後は、土壌含水率を引き下げた条件での検証を計画しており、さらなる節水効果を追求するとともに、土壌含水率が植栽生育に与える影響調査を進めていきます。

AirRain(R) Eco(エアレイン エコ)について
通常のスケジュール潅水に加え、土壌の水分状態をセンサーで判断し、不要な水やりを自動でスキップするIoT潅水装置です。親機1台に、最大64台の電磁弁、最大64台の土壌センサーを無線接続でき、広域に点在する緑地を一元管理します。
さらにメール通知やリモートアクセスなどで、設備管理の利便性を向上します。AirRain(R) Ecoは、持続可能な都市環境づくりに資する優れた試みとして、2025年度グッドデザイン賞(GOOD DESIGN AWARD 2025)を受賞しました。
製品ページ:https://buildinghuman.com/products/airrain-eco/

戸田建設筑波技術研究所について
戸田建設株式会社の技術開発拠点です。同研究所では、建築・土木分野の施工技術の開発を主軸としながら、敷地内外を含めた生態系ネットワークの形成に貢献する緑化活動や生物多様性に関する研究活動も推進しています。
本実証が行われたグリーンオフィス棟は『ZEB』を達成しつつライフサイクルでカーボンマイナスに取り組むオフィスです。建物と一体となった壁面・屋上緑化は調査研究のフィールドとして活用されています。2023年10月には敷地全体の緑地が環境省「自然共生サイト」に認定され、同年「屋上・壁面緑化技術コンクール」でグリーンオフィス棟が日本経済新聞社賞を受賞しました。
- 所在地:茨城県つくば市要315
- Webサイト:https://www.toda.co.jp/tsukubalabo/

会社概要
会社名:BH株式会社
本社所在地:〒160-0008 東京都新宿区四谷三栄町3-7 森山ビル東館4F
設立・代表者:2014年4月22日/代表取締役 澤 規仁
事業内容:IoT製品の企画・製造・販売、設備監視・制御システムの導入支援、製品開発支援



注記
- 本リリースの数値は、戸田建設株式会社による測定・分析データに基づきます。
- 2024年度は2024年4月~2025年3月(施設側の計量データ)、実証期間は2025年8月~2026年7月(AirRain(R) Ecoの流量センサー積算値)で、比較する期間・計測系統が異なります。
- 節水効果は、植栽の種類や土壌、気象などの環境条件により異なります。本リリースの数値は、本実証の環境における結果です。


本件に関するお問い合わせ
BH株式会社 広報担当 
TEL:03-6407-1866 
https://buildinghuman.com/contact/

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